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読書 156 ジャコ・パストリアス 魂の言葉 編著 松下 佳男
2016年07月21日 7:27 AM
ベーシスト、ジャコ・パストリアスの10年間に渡る数々のインタビューがまとめられています。
フェンダー ジャズベースのフレットを抜き、フレットレスベースに改造しアルバム「ジャコ・パストリアスの肖像」で鮮烈なデビューを飾ったミュージシャン。
エレクトリックベースの世界に革命をおこしました。
ハーモニクスでメロディーを奏で、圧倒的な表現力、テクニックで聴く者をジャコの世界に巻き込んでいく。
前にも書きましたが、ジャコ・パストリアスビッグバンド日本公演の衝撃は今でも忘れられません。
スペシャルゲストで渡辺香津美がステージに現れ、ジャコと共演するというあり得ないステージを目の当たりにし、終いには、ジャコが歌い出すという素晴らしいおまけつきのコンサート。
本物が目の前にいて、ダイレクトに音を感じ取れる喜びに震えていました。
今考えると、とても贅沢な時間でした。
帰りには会場のポスターをもらってきて、部屋に貼っていました。
インタビューを読むと、ジャコの天才ぶりがびしびしと伝わってきます。
既成概念を覆し、それを芸術の域まで昇華させてしまうエネルギー。
アルバム「ワード オブ マウス」では、バッハの「半音階的幻想曲」をベース1本で弾ききってしまうわ、かと思いきや、「スリー ビューズ オブ ア シークレット」では涙無しでは聴くことが出来ないオーケストレーションを奏でるわと、1曲1曲が極上のものが取り揃えられているのにもかかわらず、聴き終わってみると、アルバム全体が一つの世界を作り上げていることに気が付き驚かされた記憶があります。
今回、映画「JACO」が公開されるにあたって出版された本。
彼の音楽は未だに色あせていません。
最近取り組んでいるベースの朝練でも、彼の曲「ティーン タウン」に挑戦しています。
まだまだ全然弾けませんが、ジャコに近づきたくて、ジャコと一緒になりたくてフレーズを追っています。
もう一冊、ジャコの本を買っているので、そちらも読んでもう少し彼の世界に浸ってみようと思います。(院長)
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