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読書 187 湖底のまつり 著者 泡坂 妻夫
2017年01月05日 12:28 PM
「傷ついた心を癒す旅に出た香島紀子は、山間の村で急に増水した川に流されてしまう。ロープを投げ、救い上げてくれた埴田晃二とその夜結ばれるが、翌朝晃二の姿は消えていた。村祭りで賑わう神社に赴いた紀子は、晃二がひと月前に殺されたと教えられ愕然とする。では、私を愛してくれたあの人は誰なの・・・。」
ということで、騙し絵のような世界が展開されます。
登場人物の関わりが二転三転し、ストーリーから目を離す隙を与えてくれません。
終止、頭の中は「???」状態で読み進めました。
有隣堂が限定復刊した小説。
村を巻き込むダム建設という背景は、現在抱えている経済社会の問題点も表出しています。
著者は、奇術界でも著名というのも納得出来るストーリーでした。
余韻が残っています。(院長)
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