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読書 194 骨が語る日本人の歴史 著者 片山 一道
2017年01月24日 7:28 AM
江戸時代の歯ブラシ「房楊枝」について調べていて出会った本です。
「発掘された古人骨を調べ、当時の人の様子を明らかにする骨考古学。その進展によって、日本列島の歴史は大きく書き換えられねばならないことがわかってきた。実は縄文人は南方からやってきたのではない。大陸から渡来した弥生人が縄文人を駆逐したというのも本当ではない。そもそも弥生人顔など存在しない。旧来の歴史学に根強く残る誤謬を科学的視点から検証。人々の生身の姿を復元し歴史をひもとく身体史観を提唱する。骨考古学の第一人者が、日本人の実像に迫る。」
ということで、私たちが教わった日本史の概念をばっさりと切っています。
骨格、歯、骨の太さなどをもとに、縄文人、弥生人から始まり、現代に至るまでの日本人について類推しています。
私たちが教わった日本史は実は文献が残っている時代からスタートしていることを知りました。
文献や肖像画などは作者の意図が関わってくるため、現実とは乖離している可能性がある。
それに比べて、出土した古人骨、歯は現実そのままのため、分析能力さえあれば、有能に物語ってくれる。
なるほど~。
私たちが教わった日本史は、「こうだった」という現実を伝えているわけではなく「こうあってほしい」という願望がかなり含まれた世界だったのかも・・・。
常識って何でしょうね?
日本人は、海外の人達よりも日本人についてとても知りたがる国民らしいです。
自分探しは、この辺りから来ているのでしょうか?
あまり歴史は得意ではなかった、というか苦手だったのですが、この本を読んでかなり頭の中がすっきりしてきました。
「高校時代、旧石器時代から歴史を教えてくれればもっと楽しめたのにな~。」と勝手に言い訳しています。(院長)
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