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読書 23 まほろ駅前多田便利軒 著者 三浦 しをん
2014年10月10日 7:10 AM
「神去なあなあ~」の話をしていたら、「私も以前読んだ三浦しをんの本があるので、今度もってきま~す。」ということで今回もスタッフから借りて読みました。
京都の研修会の行き帰りの新幹線の中で読み切りました。
主人公は便利屋を営む青年、多田啓介。
ふとしたことから、高校の同級生行天春彦と再会しなぜか生活を共にするはめになります。
飼い犬を預かったり、納屋の整理をしたり、小学生の塾の帰りのお迎えに行ったりと、いわゆる便利屋としてごく普通の仕事を引き受けますが、なぜか、怪しい世界へと引き込まれます。
多田の過去、行天の過去と現在が絡み合い、話は展開していきます。
愛情について、
「だけど、まだ誰かを愛するチャンスはある。与えられなかったものを、今度はちゃんと望んだ形で、おまえは新しくだれかに与えられることができるんだ。そのチャンスは残されている」
「愛情というものは与えるものではなく、愛したいと感じる気持ちを、相手からもらうことをいうのだ」
「不幸だけど満足ってことはあっても、後悔しながら幸福だということはない」
「すべてが元通りとはいかなくても、修復することはできる」(歯科治療にも通じる部分があります)
などのせりふが幸福の再生をキーワードに要所要所に出てきて、心が熱くなってしまいます。(解説でもまとめられていました。)
町田市が舞台になっているようで、分かる人には分かるという別の楽しみ方もあるようです。
映画化もされたようですが、この2人はまさにはまり役ですね!
番外地シリーズも借りているので、そちらも楽しみです。
あー、読みたい本がありすぎる~。(院長)
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