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休診日:水・日・祝祭日
※お待たせすることをできるだけ少なくするために予約制とさせて頂いております。
「朝起きて奥さんと碁を打ち昼寝して絵を描いて寝る。こんな日課がもう何十年も続く。その絵が“天狗の落とし札”と呼ばれた。超俗の画家から紡ぎ出された思い出の数々。やわらかさのなかに鋭く光る、物の核心を見つめる確かな眼差し。」
1900年(明治時代)、東京美術学校(現 東京藝術大学)西洋画科に入る。
在学中、父が亡くなり、卒業後は、樺太調査団の絵描きの仕事に就く。
戻ってきてからは、故郷へ戻り伐採した木材を川に入れて、筏の組める水量のあるところまで運ぶ“ヒヨウ”の仕事を始め山中生活を送る。
6年後、東京へ戻り、日本画も描き始め展覧会へ出展するなど、
画家としての活動を再開する。
97年という人生の中で、様々な体験をしながら自然体で生き、シンプルではあるが、一度目にすると目が離せなくなる絵を描き続けた生涯。
毎日を慌ただしく生きていると忘れてしまっている時空の流れを呼び覚まされるような生き方です。
この本を読み、掲載された絵を見ている間は、全く別の世界へ連れて行ってもらえました。
波乱万丈の人生を、さりげなく表現する。
他の人には出来ることではありません。
「生きるって、こういうことなのかな」と思わされる一冊でした(院長)。
令和3年10月19日(火) 午後休診とさせて頂きます。ご不便、ご迷惑をおかけ致しますが何卒よろしくお願い致します。
令和3年10月5日(火)臨時休診とさせて頂きます。
ご不便、ご迷惑をおかけいたしますが何卒宜しくお願い致します。
「なぜ、こんな世界になってしまったのか。気候危機とパンデミックをかかえて生きる人たちに、すべての問題の根底にある資本主義のカラクリを紹介。産業革命、世界恐慌、戦争、グローバリゼーションと「金融化」まで、食べものから世界経済の歴史を学べば、人も自然も壊さない「経世済民」が見えてくるだろうから。」
食べものから、日本、そして世界の動きを捉えた本。
岩波ジュニア新書ですが、巷によく見かける経済関係の本などより、ずっと、裏付けのあるお話が書かれています。
著者も、食べものについて書こうと思っていたら、どうしても経済という枠を避けては通れなくなったようです。
2021年7月20日発行ですので、まさに、今の世界の状況を踏まえて近代の食について言及されています。
なぜ、今、このような世の中になっているのか、よ~くわかりました。
一方的な考えを押し付けるわけではなく、現実を提示し、この内容をどのように捉えるかによって、今後が変わっていくのでしょう。
今まで考えてきたことの裏付けになり、かつ、新たな視点を持つことが出来ました。
これからの取り組みに大きく影響しそうです(院長)。
令和3年9月14日(火)臨時休診とさせて頂きます。
ご不便、ご迷惑をおかけいたしますが何卒宜しくお願い致します。
「1945年夏。軍の密命を受けた京都帝国大学物理学研究室で、原子核爆弾の研究が進んでいた。若き研究者・石村修が実験に没頭するなか、建物疎開で幼馴染の世津が居候することに。時を同じくして、修の弟・裕之が戦地から一時帰郷し、再開を喜ぶ3人。死への恐怖や未来への希望、それぞれの想いを抱え、ついに運命の8月6日が。
戦争に翻弄されながら、未来へ向かう若者たちの青春グラフィティ。」
「日本の原爆開発”を背景に、3人の若者の決意と想いを描いた300日間。」とあります。
8月6日公開の映画の原作本です。
第二次世界大戦中に、日本でも原爆の開発を進めていたという話は聞いた事がありましたが、どのような状況であったかは知りませんでした。
小説の話ですが、概要は変わらないのでしょう。
もし、アメリカより先に日本での開発が進んでいたらどうなっていたのでしょう。
科学とは何なのか、信じるということはどういうことなのか。
とても考えさせられました(院長)。
「二度目の原発事故でどん底に落ちた社会。三年前の懲役を終えたばかりの及川頼也は、若頭に『アル中を治せ』と命じられ、とある大学病院の精神科を訪れる。検査によると、及川の脳には『良心がない』のだという。医者らを拒絶する及川だが、ウイリアムズ症候群の少女が懐くようになり・・・。人間の脳は変われるのか。ハードボイルドの筆致で描く、脳科学サスペンス!」
二度の原発事故?
この言葉で手に取り、読みました。
空気がまさにハードボイルドで、医療界の別の一面を描き出す。
最初の方は、表現がちょっと過激で、眉間に皺を寄せながらついて行きましたが、ウイリアムズ症候群の少女、梨帆の登場により、頼也に変化が訪れる。
恐怖という概念を持たず、相手の痛みを感じ取らない超越した行動をとっていたが、脳科学の治療(?)によって変わっていく頼也。
善と悪の概念が、場面ごとに、ころころと入れ替わる。
こうなると、何が正義なのか分からなくなってくる。
小説の話ですが、意外に知らないところで、日常的に展開されていることなのかも知れません。
約600ページというボリュームでしたが、一気に読み終わりました。
最後のシーンでは映画の「明日に向かって撃て!」を思い出しました。
とっても、とってもスピード感があり、終わりまで頭がフル回転の読書でした(院長)。
「バブルの頃、自然写真家としてもてはやされた立花浩樹は、ブームが過ぎると忘れられ、所属事務所に負わされた多額の借金を返すうちに四十代になった。カメラも捨て、全てを失い。自分が人生で本当に欲しいものとは、なんだったのか?問い返すうち、ある少女からの撮影依頼で東京へ行くことになった浩樹は、思いがけない人生の「敗者復活戦」に
挑むことになる。」
光文社×未来屋書店の推し文庫フェアとして並べられていた本の中の1冊。
「今はちょっと、ついてないだけ」というタイトルと、「敗者復活」という言葉に惹かれて読んでみました。
バブルの頃にブームに乗ったが、いつの間にか忘れ去られてしまったプロのカメラマン。
メディアが作ったタチバナユウキというキャラクターを演じていたが、バブル崩壊とともに、連帯保証人という事で3000万円の借金を背負わされ、田舎に戻り、全額返済する。
が、気がついたら、独身のまま40歳を過ぎていた。
母親が入院していた病院のお見舞いの場で、写真撮影の依頼がありを再開するきっかけをつかむ。
そこから、写真家としての活動が再開する。
求められることに応えるように動いたら、人がついてきて流れが変わってくる。
波打ち際で濡れないように、波を追いかけたり引いたりするように間合いをとりながら歩む・・・。
人生の波に乗れるかどうかというのはあると思いますが、自分のサイズを見誤ると、足元をすくわれてしまう事もあるでしょう。
どんな状況になっても、自分を見失わないようにすることは大切ですね。
時代設定が、ほぼ、自分と重なり、静かに頷きながら読んだ本でした(院長)。
マスク生活による弊害を調べてみると、息苦しさからくる口呼吸の可能性について書かれていました。
本来、呼吸は鼻で行ない、様々なバリアーを通して肺へ空気が贈られるように体は作られていますが、口呼吸を行うと、のどのリンパ組織の抵抗力が落ち、ウイルス感染しやすくなってしまいます。
「あいうべ体操」でお馴染みの今井一彰の本で鼻呼吸について学びましたが、そこに「鼻うがい」に関する記載がありました。
生理食塩水で直接鼻を洗うものですが、興味がありやってみました。
購入した製品は、240mlのボトルと、洗浄液の素のセット。
ボトルに36℃のお湯を入れて粉末を溶かし、左右の鼻を交互に洗浄するのですが、これがなかなか快適なんです!
鼻からの空気の通りが良くなり、鼻呼吸したくなります。
さらに、食べ物の風味が以前より感じられるようになるおまけ付き。
始めて2週間になりますが、歯みがきと同じように、毎日の習慣になりました。
副鼻腔、上咽頭が洗えますので、ウイルス、花粉、ホコリが洗い流され、心なしか、呼吸が軽くなった感じを体感しています。
鼻呼吸の大切さを学んでいます(院長)。
「55歳で松本清張賞を受賞、人気作家となった「食堂のおばちゃん」がそれまでの七転び八起き半生を綴る。「なにしろ私の半生はほとんどが失敗の連続なので、どなたが読んでも笑えること請け合いです。『こんなしょうもない人でも何とかなったんだから、きっと私も何とかなるだろう!』笑った後でそう思って下さったら幸いです」
早稲田大学を卒業後、会社員、派遣社員として働きながら脚本家を目指し、プロっとライターとして活躍。
その後、丸の内新聞協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。
2013年に松本清張賞を受賞。
この経歴だけをみると、シンデレラガールのように思えますが・・・・。
実は大酒呑みで、電車の乗り過ごしで千葉まで行き、タクシー代16800円払って帰ってきたり、酔って階段から落ちてたり、へべれけになって、お巡りさんにお世話になったりと、なかなか、凄いんです。
でも、自分の夢に向かってブレずに突き進むエネルギーが凄く、作家として活動できる理由が分かります。
子どもの頃の体験、社員食堂勤務時代の逸話、親子関係、43回のお見合いの末の独身など、話題満載の人生で、私より2歳年上ですが、とても愛らしい方であることがにじみ出てきます。
「人生はいつも崖っぷち」のタイトルに惹かれ読んでみましたが、笑い、涙ありの、心温まる本でした(院長)。
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