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休診日:水・日・祝祭日
※お待たせすることをできるだけ少なくするために予約制とさせて頂いております。
「平川君はここでも僕が前に聴いたのと同じ話をいくつも繰り返している。でも、僕はつい聴き入ってしまう。語るたびに彼の物語は渋味を増し、未聞の深みに達するからである。」
帯タイトルの言葉です。
サブタイトルは「喪われた時間を呼び戻すための18章」。
詩、短歌、小説の言葉に触発されて綴られた文章の数々。
最初の章は、東京オリンピックのマラソンで銅メダルを獲得し、後に自殺した円谷選手の遺書について語られています。
川端康成は「千万言も尽くせぬ哀切」と表現し、三島由紀夫は「傷つきやすい、雄々しい、美しい自尊心による自殺」と言った文書。
円谷選手の本を以前、読んだ事があります。
東京オリンピックという舞台でメダルをとったにも関わらず、次に求められていることへの重圧を背負って過ごした日々。
気持ちが純粋であったがために、周りに翻弄されつつも、ひたむきに突き進んだ選手人生。
第1章で取り上げられていることにより、最初から引き込まれてしまいました。
読み進めると、徐々に、気持ちの透明度が上がっていくような感じがありました。
人間の原点が静かに表現されているような文章です。
見えているものには実態があるのか。
物事は目ではなく、脳で見ているという言葉が妙に抵抗なく入ってきます。
偶然と思われていることが、実は必然なのではないかという視点には共感を覚えます。
時の流れを変えてくれる本でした(院長)。
解剖学者で昆虫博士の養老孟子氏と霊長類学者の山極寿一氏の対談。
昆虫とサルが好きな私にとっては、願ってもないコラボレーションです。
私たちが失ったもの、コミュニケーション、情報化の起源、森の教室、生き物の形、日本人の情緒、微小な世界、価値観を考えるの8章に渡って、地球上で生きていくという事がつぶさに語られています。
この本を読むと、地球上における人間の絶対数はほんの一部であり、他の生き物がほとんどを占めていることが分かります。
「地球に優しい」という言葉がありますが、厳密に言うと「人間が生活するための地球に優しい」という事のような気がしています。
共存することは大切です。
これから、如何にして生きていくか。
現実の中で今、問われているような・・・。
人間の過去を類推し、今をどのように生きていくかを見つめていくのが霊長類学であると解釈しています。
虫とゴリラ。
教わることが盛りだくさんの世界。
生き物としての原点に帰りました(院長)。
「田舎(リバプール)の少年が伝説になった理由。ジョンレノンには彼が必要だった。天災のひらめきと計算を大公開!」と帯タイトルにあります。
イエスタデイの美学、ミニヒストリー、メロディーの秘密、コード進行テクニック、作曲術、メロディーを生かすベース術、言葉と作詞術、声とボーカルテクニック、名曲から学ぼう、双子の名曲という、9章に渡ってポールの曲の分析、解説がなされています。
ビートルズ、その中でも特にポールマッカートニーの大ファンとしては、バイブルのような本でした。
美しいメロディー、それを支える音の重ね方、コード進行、歌詞と韻のふみ方、曲の構成など、今までずっと耳にしていた曲の背景が分かり、とても感動しています。
ビートルズがやりたくて、大学時代に軽音楽部に入ってベースを弾いていたこともあり(結局ビートルズはほとんど出来ませんでしたが・・・)、ポールのベースラインの美しさ、凄さは分かっていたつもりでしたが、あらためてこうしてトータルで確認していくと、その奥の深さが益々心に響いてきます。
日本ツアーにも3回行きましたが、実際のステージで彼のパフォーマンスを見た時には、感動で涙が止まりませんでした。
高校生の時に同級生から勧められてビートルズを意識してから45年。
未だにアクティブに活動しているポール。
どの曲を取り上げればいいか分からなくなってしまう位、魅力に溢れた名曲の数々。
この本を読んでいる間、とても幸せな気持ちに浸っていました。
著者に感謝します。
これから繰り返し読んで、ポールにどこまで近づけるかトライしてみます。
作曲が、益々楽しみになってきました(院長)。
「大学進学のため長崎から上京した横道世之介18歳。愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、様々な出会いと笑いを引き寄せる。友の結婚に出産、学園祭のサンバ行進、お嬢様との恋愛、カメラとの出会い・・・。誰の人生にも温かな光を灯す、青春小説の金字塔。第7回本屋大賞第3位に選ばれた、柴田錬三郎賞受賞作。」
本の紹介を読み購入しました。
最近、眉間に皺を寄せながら頭を使って読むものばかり選んでいたので、気持ちを入れ替えを狙いました。
思った通り、というか、思った以上に安らぎました。
田舎から大学進学のために仙台へ移り住んだ過去の自分と重なることも多々あり、登場人物の一人になったような錯覚を覚えながら読み進めました。
携帯が無かった時代。
今考えると、イベントなどでは、よく、みんな待ち合わせ場所に予定通りに集まることが出来ていたなと思います。
事前に綿密に打ち合わせていたのでしょうか?
思い出せません。
今よりはちょっと不自由なこともありましたが、それが当たり前として、特に不満もなく生きていた時代。
時間の流れは、今よりもずっと、ゆっくりだったような気がします。
懐かしくも切ない、でも、素敵な学生時代を過ごしていたんだなと、あらためて認識しました。
あまり振り返ると前に進めなくなりそうです。
横道世之介は、自分の身の回りで言ったら誰だったんだろ?
もしかして自分?
とってもいいお話です(院長)。
「アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態のなかで、必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と描くことで、人間性を蝕む「不条理」と直面した時に示される人間の諸相や、過ぎ去ったばかりの対ナチス闘争での体験を寓意的に描き込み圧倒的共感を呼んだ長編。」
コロナ関連本として購入し読みました。
文体の関係で、読み終えるまで時間がかかりましたが、読み終えてみると、非常に含蓄に富んだ内容でした。
第二次世界大戦後に発表されています。
感染症に対して過去にはどのように対応してきたのかを知りたいと思って選んだ本でしたが、神、善と悪、人間とは・・・などもっともっと奥深い世界が描かれています。
このご時世もあって、注文しても入手まで時間がかかりました。
コロナウイルスによる感染症によって、人はどのように立ち振る舞うのだろう。
コロナ後はどのようになっていくのだろう。
過去に何度も繰り返されている事ですが、人間の移動範囲が時代と共に拡大し、所要時間も短縮されている現代においては、以前にも増して影響力は増大しているでしょう。
現実を見つめ、身の丈を知る事が必要かも知れませんね(院長)。
令和2年8月13日(木)から8月16日(日)まで
夏季休診とさせて頂きます。
ご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、何卒宜しくお願いいたします。
7月1日は日野第一小学校の歯科健診に行ってきました。
全校児童を午前と午後に分けて診ました。
平成30年のデータで日野市の12歳児DMFT(1人当たりのむし歯経験の歯の数)は東京都内で一番少ないという結果が出ています。
健診でも、ほとんどの児童はむし歯ゼロです。
データ通りでした。
“密”にならないように間隔をあけて待機し、健診を行う側はフェイスシールドの着用、換気など、感染に対する配慮がなされていました。
お昼の休憩時間は、ご厚意により学校給食を頂きました。
45年ぶりの給食!
私たちの時よりも、格段に美味しくなっています。
牛乳瓶で牛乳を飲むというとても素敵な体験をしました。
一小の給食は、美味しいと評判になっているそうです。
給食を食べながら、健診の補助に来ている方とお話をしたのですが、住まいの話になり、「なんか、今自分が住んでいる所と随分近そうだな・・・。」と思っていたのですが、なんと、同じ建物に住んでいることが判明!
こんな事ってあるんですね!
今までどこかで会っていたのかもという会話をしながら、この偶然を噛みしめました。
会うべくして会ったのかも知れません。
まいった、まいった。
このときめきを大切にしていきます(院長)。
「新型コロナウイルのワクチン、特効薬の研究開発はどこまで進んだか。ウイルスとの壮絶な闘争史から学べることは。1世紀前のスペイン風邪は、死者5,000万人以上とも。英国人ジャーナリストが人類と感染症の歴史を掘り下げ、いますべき対処法を提示。また、新型コロナのパンデミックは今後どのような展開をみせるか、専門家の最新知見も豊富に収録。」
豚インフルエンザがパンデミック化し若者を中心に犠牲者を出した直後の2010年に書かれています。
古代~17世紀のインフルエンザ、18世紀のパンデミック、19世紀のパンデミック、そして1918年のスペイン風邪。
スペイン風邪では、当時の世界の人口10億人において5,000万人の死者ですから、相当な割合で亡くなっています。
第一次世界大戦による死者をはるかに上まっています。
1957年のアジア風邪、1968年の香港風邪と、人類はウイルスとのせめぎ合いを続けています。
電子顕微鏡により実態が捉えられたのはつい最近のことで、さらに、ゲノム解析などによって、より詳細な実態がつかめられるようになっています。
しかし、刻々と変異するという特徴によって、ワクチン、治療薬の開発が追い付かないのが現状です。
開発による秘境への進出によって生じた今までに接したことのない生き物との接触、世界的な人間の移動による感染拡大のスピードアップ、人口密度の増加、定住など、ウイルスにとっては好条件が揃っている現代社会。
撲滅は不可能な中、どのように付き合っていくか。
本書では、補章として「新型コロナウイルスに立ち向かう」が加えられています。
「迅速診断法の実用化、効果的な治療法の確保、抗体保有状況の適時的な調査など、なりふり構わず行って行くことが求められている」と語られ、また、「科学の成果に期待しつつ、公衆衛生の原点に立ち返らなくてはならない」とも言われています。
「一人ひとりが社会全体としての健康を維持するように努める。それこそは、誰もが今すぐできることだ。」という言葉が心に残りました(院長)。
先日、園医を担当している「よつぎ保育園」に健診に行ってきました。
0歳児から始まり、全員のお口の中をチェック。
みんな綺麗に磨けています。
健診後は講話の時間。
去年は紙芝居でしたが、今年は、新しく作った曲「ドレミ歯みがき」と「ドレミ手洗い」の2曲を歌いながら、歯みがき、手洗いの大切さを伝えました。
早速、曲を覚え、歌っている子もいました。
最後にアンコールとしてみつばちの生態を曲にした「みつ研マーチ」を披露。
振り付けを真似しながら踊っている子もちらほら。
楽しそうで、ほっとしました。
終ってから、「次はダンゴムシのうた~!」と声がかかりましたので、作曲にトライしています。
出来上がったら、保育園に持っていきます。
さて、反応はどうなるかな?(院長)。
* 写真は、BANDAIの商品、ダンゴムシです。他にもマルコガネムシなどもあり、結構リアルですよ。
私のボイストレーニングの先生、プリマ音楽教室の唐沢先生がYou Tubeで曲をアップしています。
「美女と野獣」の全パートを様々な声で一人で歌っていたり、愛犬とのデュエットがあったり、アカペラで美しいハーモニーを披露したりと、耳が離せません。
「プリマミュージックラボ」検索で聴くことが出来ます。
ぜひ皆様も、素敵な声楽の世界を堪能してください(院長)。
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