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※お待たせすることをできるだけ少なくするために予約制とさせて頂いております。
「就いた職業は無数、人妻との駆け落ちは三回。寸借詐欺騒動を起こし、新聞沙汰にもなった。逃亡と放浪を繰り返したが、将棋だけには破格の才能を持っていた男・小池重明。プロ棋士を次々となぎ倒し、新宿の殺し屋と呼ばれた伝説の将棋ギャンブラーが、闇の世界で繰り広げられた戦いと破滅の軌跡を描く傑作長編。話題のベストセラー待望の文庫化。」
1995年に発表された作品。
14歳の天才、藤井四段による将棋ブームに乗り、新聞で紹介されていたので、早速購入。
著者の名前を見て、どんな内容なのか考えてしまいましたが、この手の本を読むと、いつも「才能って何だろう?」と思います。
音楽や美術の世界でも、社会的には破綻しているが、とてつもない感動を呼ぶ作品を発表している人物がいます。
何が私たちの琴線に触れるのでしょうか。
何となく分かるような気もしますが、なかなか結論が出ません。
「感性」の一言では片付けられない何かがあるんでしょう。
そこを、解説で大沢在昌氏がとても的確に表現しています。
「世の中には、自分にその方面の才能があるとはまったく知らず、まるで畑ちがいの分野で、さほどの業績を上げることこともなく人生を終えている人が実はたくさんいるのではないか。いつも頭の片隅にある疑問であった。それが、本書を読んで大きく吹っ切れた。ひとつの方面に、並外れた才能を持つ人間は、結局は本人の意思とはかかわりなく、その世界で頭角を現していくことになる。しかも、それは本人の幸、不幸とはまるで別次元である、とつくづく知らされたからだ。小池重明という人は、たぶん自分の生き方を『壮絶』ととらえたことはなかったのではないか。『壮絶』にしたのは、この人の才能を知り、その行く末を見届けたいと願った周囲の人々ではなかったか。」
ベーシストのジャコ・パストリアス、クライマーの森田勝に同じ臭いを感じます。
44年の生涯で残したもの、あるいは残ったものの軌跡を辿る、周囲の人々の中の一人として感慨深いものを感じています。(院長)
「女用心棒バルサは、25年ぶりに生まれ故郷に戻ってきた。おのれの人生のすべてを捨てて自分を守り育ててくれた、養父ジグロの汚名をそそぐために。短槍に刻まれた模様を頼りに、雪の峰々の底に広がる洞窟を抜けていく彼女を出迎えたのは・・・。バルサの故郷は、山国の底に潜んでいた闇を目覚めさせる。壮大なスケールで語られる魂の物語。読む者の心を深く揺さぶるシリーズ第2弾。」
精霊の守り人に続くシリーズ。
生まれ故郷で待ち受けるものと対峙し、用心棒としてではなく自分のために戦うバルサ。
陰謀を暴くために戦うことになる相手は・・・。
自分がバルサになったような気持ちで緊張感を持ち読み続けました。
ストーリーはさらに第3弾へと引き継がれます。(院長)
「小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、そして変質者の噂。必死に捜す結衣子たちの前に、二年後、姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきた。喜ぶ家族の中で、しかし自分だけが、大学生になった今も微かな違和感を抱き続けている。お姉ちゃん、あなたは本物なの?辿り着いた真実に足元から頽れる衝撃の姉妹ミステリー。」
湊かなえ作品を初めて読みました。
失踪事件による家族の動揺、事件解決のための人目を気にしない母の大胆な行動。
二年後に戻ってきた姉。
しかし、あれほど待ち望んでいた姉と対面しても、違和感が消えない。
何かが違う。
家族の動きにも、どうも納得がいかないものを感じる。
いったい、どこからこの感情が生まれてくるのだろう・・・。
アンデルセンの童話「えんどうまめの上にねたおひめさま」がキーポイントになっています。
家族、親子、自分・・・など、これらの言葉は何を表現しているのかを考えさせられてしまいました。
結論が出たような出ていないような。
最後の最後までミステリーでした。(院長)
「樹立される数多くの記録、度肝を抜くスーパープレーで日米の野球ファンを魅了するイチロー。メディアの前では多くを語ることのなかった彼が、激闘の軌跡からプライベートまでを語り尽くす。徹底した密着取材で、孤高のプレーヤーの素顔と本音に迫るノンフィクション。」
2008年に出版された本。
2002年に行われたインタビューがまとめられています。
イチローの本は何冊か読んでいますが、この本は、今までのものとは違ったカラーを感じます。
著者が40回に渡ってアメリカで行ったインタビュー。
イチローの素顔、本音が見えてきます。
野球のことはもちろん、プライベートに関しても語られています。
才能もありますが、再現出来るための努力は並大抵のことではないことがよーく分かります。
これが出来るから、イチローでいられるんですね。
この時点でプレーを続けている40歳になった自分を描いていますが、現在、選手として現役で記録を伸ばしながら活躍していることを考えると、その凄さにあらためて驚かされます。
読書も242冊目になりましたが、この数字「あれ?」と思いよくよく考えてみたら、2001年にイチローが記録したシーズンの安打数じゃありませんか。
狙ったわけではありません。
何という偶然。
イチローからのちょっとしたプレゼントかも・・・。(院長)
待ってました。
シリーズ第7弾。
「朝を迎えるごとに記憶を失ってしまう月読命(つくよみのみこと)。
彼の御用は、こんな自分を支えてくれる実弟・須佐之男命(すさのおのみこと)への贈り物を探してほしいというものだった。いつも通り行動を起こす良彦だったが、それはやがて予期せぬ方向へと一同を導くことになり・・・。一方、穂乃香はとある女子生徒と「月」をきっかけに距離を縮め、次第に彼女の心に寄り添っていく。記紀に伝えられることなく葬られた神々の秘密が今、月光に晒される。」
相変わらず「くろのくろ」さんのイラストが、表紙を美しく飾っています。
出版されると「あっ、神様の御用人だ。」と一目でわかる。
すごい。
今回は長編小説。
神の世界でも力関係によるせめぎ合いがあり、そこに巻き込まれたことにより生まれた悲哀、絶望、葛藤が月読命を襲う。
この状況で兄を支える実弟・須佐之男命の計り知れない愛が描かれています。
竹取物語も関わり、遠い昔と現代を結びつける美しいストーリー。
「神と人は支え合うもの」。
ポイントですね。
神様との関わり方を教わりました。(院長)
「東京都墨田区Y町。つまみ簪職人・源二郎の弟子である徹平の様子がおかしい。どうやら、昔の不良仲間に強請られたらしい。それを知った源二郎は、幼なじみの国政とともにひと肌脱ぐことにするが・・・。当年とって七十三歳の国政と源二郎は、正反対のコンビ。水路のある下町を舞台に老人パワーを炸裂するふたりの、痛快で心温まる人情譚。」
久々の三浦しをん作品です。
銀行を定年退職した国政は現在一人暮らし。
妻が突然家を出て行き娘の家族と同居することになり、定年後に描いていた生活が脆くも崩れ去っていきます。
そんな中、幼なじみの源二郎は、家族同然の存在。
かなりアバウトなところがあるが、人の面倒見が良く、実はとても繊細な部分も持ち合わせる人気者。
このコンビが繰り広げる、とても心が温まるストリーが展開されます。
水路を船で行き来しながら、心のやりとりを行う二人。
人生の後半で、お互いに良好な距離を保ちながら一緒に歩んでいける人間関係は、なかなか作れるものではありません。
いつもながらの読後感を味わわせてもらいました。(院長)
「文壇のマエストロによる、戦慄の最新短編集。迷宮殺人の現場にいた謎の小人、人工臓器を体内に入れた科学探偵、窃盗団に身をやつした貴公子、ツツイヤスタカを思わせる俳優兼作家・・・。メタフィクションとノスタルジー、奇想に満ちた妖しげな世界に、どこまでも誘われてください。ツツイワールド大爆発」
と紹介されています。
とても不思議な本でした。
現実と小説の世界を行ったり来たり。
境界が分からなくなることもありました。
作家の意図にまんまとやられています。
最後の「高清子とその時代」では、プライベートなことについても表現されています。
学生の頃に読んだエッセイでも日常について語られていましたが、こんなに自分自身のありのままを表現したものは初めて読んだような気がします。
いまだに、読者を翻弄する作品を書き続けるエネルギーには脱帽です。
これからも、良い意味で裏切って欲しいですね。(院長)
先日、患者さんの小春ちゃんと吉平くんから絵を頂きました。
お子さんたち用に迷路を幾つかのバージョンで作りお渡ししているのですが、今回は、ウエディングバージョンのお返しということで書いてくれました。
とっても笑顔が素敵な二人。
絵も同じように、見ているだけで楽しくなってしまう作品です。
心が暖まりました。
純粋なものに触れるとこんなに癒されるんですね。
ありがとう。
これからも一緒に、お口の健康を守っていこうね。(院長)
「老練な女用心棒バルサは、新ヨゴ皇国の二ノ妃から皇子チャグムを託される。精霊の卵を宿した息子を疎み、父帝が差し向けてくる刺客や、異界の魔物から幼いチャグムを守るため、バルサは身体を張って戦い続ける。建国神話の秘密、先住民の伝承など文化人類学者らしい緻密な世界構築が評判を呼び、数多くの受賞歴を誇るロングセラーがついに文庫化。痛快で新しい冒険シリーズが始まる。」
以前、同じ著者の「獣の奏者」シリーズにどっぷりとはまり込んだことがあったので、読み始めたら大変なことになるなと思い敢えて読むのを控えていたのですが、読み始めたら、思った通り寝ても覚めてもストーリーを追いかける状況になりました。
早速、第2、3弾を購入しました。
児童文学書として出されたものが、大人にも向けて編集されて出版されたファンタジー。
国際アンデルセン賞も受賞しています。
上橋さんの書いた物語にはどうしてこんなに夢があるのだろう。
あとがきを読んでいたら、「だれも知らない小さな国」について書かれていました。
この本は、小学生の時に学校の図書館で見つけ、夢の世界へ誘われたことがあります。
文庫本で再販され5年位前に再読しましたが、年齢を重ねても伝わってくるものは変わませんでした。
これから、「守り人」シリーズに身を委ねる日々が始まります。
楽しみです。(院長)
日曜日に走ってきました。
昨年に引き続き2回目の参加です。
富士北麓公園スタートで距離はハーフの21,1キロ。
昨年は、スタート直前に雨があがり曇り空でしたが、今年は天気が良く、日差しが強く気温もぐんぐん上がった中でのランでした。
給水所で水を補給し、残りを頭から被りながらクールダウン。
前半は上りが続きなかなかペースを上げられませんでしたが、後半は下りが多く前半のロスを取り戻すようにスピードアップ。
タイムは、手元のウオッチでは1時間49分。
昨年より下回っていますが、これが今の実力です。
久々にまとまった距離を走った爽快感を味わっています。
ゴール後は提供された吉田うどんを食べ、水で冷えきったお腹を暖め体を癒しました。
富士五湖ウルトラマラソンと、スタート、ゴールが一緒なのですが、距離や時間帯が違うとこんなにも風景が変わるんだな~と、しみじみと感じています。
次は10月後半まで大会はお預け。
ランニングシーズンに向けてもう少し走り込んでいきます。(院長)

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