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休診日:水・日・祝祭日
※お待たせすることをできるだけ少なくするために予約制とさせて頂いております。
YouTubeに新たな動画を投稿しました。
今回は、昆虫シリーズの「てんとうむし」です。
よろしければ、ご視聴ください。
URLはこちら。
『誰しもに訪れ、誰しもが認めない。そんな「老い」の実態を容赦なく暴き出し、「文明のスキャンダル」と捉え直した画期的な一冊。20世紀を代表する知性が老境に入って書き上げた大著を、超高齢化が進む現代社会に引きつけながら読み解く。』
“年齢に抗わない”
“怯むことなく、堂々と老いさらばえよ!”
ということで、ボーボワールが書かれた著書をもとに、“老い”について語られています。
ラジオ放送では
第1回:老いは不意打ちである
第2回:老いに直面した人々
第3回:老いと性
第4回:役に立たなきゃ生きてちゃいかんか!
の4回に渡って放送されたようです。
ボーボワールの「老い」は、上下巻でかなりのボリュームがある本だったので、今回は、解説本を読みました。
以前から、病気と老化は分けて考えないといけないと思っていたので、もう一度きちんと“老い”について考えてみようと思い手に取った本です。
ボーボワール自身が、老いの中で体感した事をもとに書かれた本。
私自身も60歳を超えて、今までのようにいかないことが増えていることを実感しています。
先日も、肩の痛みで自由に動けず、連休中は養生していました。
肉体的な老いに精神的なものが追い付かず、つい、無理をしてしまうんでしょうね。
きちんと今の自分を理解し、考えが凝り固まらないように気をつけなければ・・・。
機会があれば、ボーボワールの本にもトライしてみます(院長)。
『舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。ひとけのない古い寮で、美国、寛司、光浩、統の4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけにおこる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。驚きと感動に満ちた7日間を描く青春グラフィティ。』
寮生活をしたことがありました。
とは言っても、大学受験のために浪人していた時に通っていた予備校の寮でしたが・・・。
学科は違っても、大学進学という同じ目標をもつ男子百数十名が一つの建物で共同生活を送る。
自分も含めて、いろんな人がいて、いろんな事がおきていました。
この小説は、伝統校の寮での年末年始7日間の物語。
普段の学校生活では見えなかったそれぞれの境遇が4人という限定された共同生活で露わになってくる。
“あいつが、まさか・・・”といった、思いもよらなかった生い立ちを共有することにより、次第に心の距離が近づいてくる。
まだ、社会に出る前の未完成な時期だけに、駆け引きなく、気持ちがストレートに表現される。
とても奥の深い時間が流れています。
個性の塊のような4人ですが、それが一つになっていく。
10代後半の輝かしい時代がある意味、ほろ苦く表現され、ちょっと心が熱くなり、色々な記憶が蘇ってきました。
誰もが通る時間。
人生の宝物ですね(院長)。
「親子で読もう!お魚好きの男の子が、どうやってさかなクンになったのか?
その秘密が全部わかる⁉さかなクン初の自叙伝」
帯タイトルの紹介です。
裏には
たくさんの人に出会って、見守られて、お魚好きの男の子は、さかなクンになりました。
「あの子は魚が好きで、絵を描くことが大好きなんです。だから、それでいいんです・・・。
成績が優秀な子がいればそうでない子もいて、だからいいんじゃないですか。みんながいっしょだったら先生、ロボットになっちゃいますよ。」
と本文からの文章が載っています。
以前からさかなクンが大好きで、バンドのライブでさかなクンの被り物をかぶって演奏したこともありました。
どうやったら、あのキャラが出来上がるんだろうと常々思っていたのですが、この本を読んで、なんとなくわかったような気がしました。
本人のもともとの資質があるとは思いますが、なんといっても母親です。
周りとは違った部分を修正し同じ線路に乗せるのではなく、個性ととらえて思ったままに自由に行動させるキャパシティー。
さかなクンは、母親という大海を思いのままに泳いで出来上がったんですね。
学校の勉強は出来なくても、魚に関しては誰にも負けない愛と情熱を持つ少年。
やりたいと思うことは、母親が道を開いてくれる。
“吹奏楽”を“水槽学”と勘違いし始めた管楽器との出会い。
大変なことも沢山あったけど、魚のためなら邁進できるモチベーション。
この本を読んで、個性は伸ばすものではなく、伸びるものであるということを再認識しました。
漢字にはすべて、ひらがながふってあるので、お子さんでも読めます。
読んでるだけでとても楽しくなる本でした(院長)。
『明日の命もわからない世界で、生き物たちは「今」を生きている。
土の中から地上に出たものの羽化できなかったセミ、南極のブリザードのなか決死の想いで子に与える餌を求め歩くコウテイペンギン、毎年熱帯から日本に飛来するも冬の寒さで全滅してしまうウスバキトンボ・・・。限られた命を懸命に生きる姿を描き感動を呼んだベストセラー“生き物の死にざま”の姉妹編。』
帯タイトルに「生きるとは、何だろう?死ぬとは、何だろう?」とあります。
生き物を通して、生きること、死ぬことを考える。
与えられた命を懸命に生きる。
本来は人間も同じように生きていたのかも知れませんが、いつの間にか、死ぬことも含めた、未来についても考えるようになっています。
それによって憂いが生じ、必要以上に個体を守ろうとする。
狩猟採取から農耕牧畜へ生活様式が変わり、蓄えるということを覚えてから、その傾向が強くなっているんじゃないかなと思っています。
もう一度原点に帰って“今を生きる”という発想を思い出す時が来ているような・・・。
植物も含めた、人間以外の生き物から教わることはたくさんあります。
謙虚な気持ちで、命について見つめ直したいですね。
それにしても、寄生虫が子孫を残しやすいように行動まで操られたカタツムリの話には驚きました。
だいぶ前に「パラサイト イヴ」という小説がありました。
映画にもなりましたが、人間のミトコンドリアはどうなのだろうと、あらためて考えています(院長)。
YouTubeへ新たに投稿しました。
熊谷達也の「まほろばの疾風」を読んだ感動を曲にしました。
よろしければご視聴ください。
『町外れの古い家に暮らす一人の老人を、ぼくらは「観察」することにした。生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごとに高まるけれど、不思議とおじいさんは元気になっていくようだ。いつしか少年たちの観察は、老人との深い交流へた姿を変え始めてゆく・・・。喪われゆく逝くものと、決して失われぬものとに触れた少年たちを描く清新な物語。」
3人の少年たちと老人との心の触れ合いが描かれています。
自分が子供の頃の事を思い出しました。
今考えると些細な事と思われることでも、あの当時は、それこそ、自分の人生を変えてしまうんじゃないかと思い込んでいたことや、行く先々が冒険だったり、新たな人間関係に喜びと戸惑いをおぼえたり・・・。
宝石のように、きらきらと輝いていた時間。
まだ、命について考える機会がない時期を舞台に、老いや死について、ゆっくりと染み込むように語られています。
子どもの目を通した老人の姿。
ちょっと残酷な思いから始まった観察が、交流を重ねるにつれて、深い心のつながりに変化していく。
老人の背景や子供たちの置かれた環境がからみあった中、成長していく姿に感動を覚えます。
人は一人ひとり、それぞれの歴史を持つ事を再認識させられました。
今、おじゃる丸のエンディングソングの歌詞「生まれて 生きて 死んでゆく 遠回り」が、頭の中でリフレインしています(院長)。
『小学生で手に取り、夢中で読んだヴェルヌの「十五少年漂流記」。冒険への憧れも探検家になる夢も、すべてはこの本との出会いから始まった。それから半世紀、シーナのもとに運命的な誘いが舞い込む。あの物語のモデルとなった島にいかないか・・・。胸を躍らせながら、作家は南太平洋へ。十五少年が漂着した<チェアマン島>に辿り着けるのか。少年の頃から抱き続けた夢が壮大に羽ばたく紀行エッセイ。』
ジュール・ベルヌの作品が好きで何冊か読んでいます。
海底二万里、地底旅行、八十日間世界一周、そして、この十五少年漂流記。
子供の頃に、夢とロマンの世界に浸った覚えがあります。
この小説のモデルになった島を探し出す冒険に、シーナさんが動き出しました。
今まで、色々な冒険を見せてもらいましたが、今回は、怪しい探検隊とは別のカラーがあり、真理を探究していくワクワク感が、読むスピードを加速しました。
研究論文をもとに探る、十五少年漂流記の舞台。
辿り着いた時の感動はひとしおだったと思います。
ふと、子供の頃の“秘密基地”を思い出しています。
いくつになっても、追える夢があるということは、素敵なことですね。
再度、椎名誠訳の「十五少年漂流記」を読み直してみようと思います(院長)。
「また会おうよ。実現しないとわかっていても、言わずにはいられなかった。病弱な双子の弟と分かち合った唯一の秘密。二人の少女が燃える炎を眺めながら話した将来の夢。いじめられっ子からのケットウジョウを受け取った柔道部員の決断。会ったこともない少女のなかに、子供の頃の自分が蘇る、奇跡のような読書体験。過ぎ去ってしまった時間をあざやかに端々しく描く、珠玉の作品集。」
とても透明感のある短編集。
言葉の美しさ、ストーリーの心地よい流れ、自然な時の循環。
作品の中にたゆたっている自分がいました。
以前、梨木果歩の「西の魔女が死んだ」を読んだ時と同じような感覚でいますが、似ているようで、まったくの別世界を構築しています。
著者の紹介に、東京音楽大学音楽科作曲専攻卒業とありました。
奏でるような文体の原点を垣間見たような気持でいます。
決して無理に引き込むこともなく、読者のペースに寄り添う文章。
忘れかけていた自分をあらためて見つめさせてくれます。
この本との出会いに感謝しています(院長)。
「筒美京平のシングル売り上げは7560万枚で、2位の小室哲哉をはるかに凌ぐ。作った曲は3000曲近く、名実ともに日本一のヒットメーカーだ。筆者はこの作曲家を一貫して評価してきた。実弟・作詞家・歌い手と共に、その創作の秘密に迫り、知られざる素顔を探り出す。」
子どもの頃から歌番組が大好きで、よく見ていました。
今回、この本であらためて「あの曲が筒美京平作曲だったのか」という驚きと、よくよく思い浮かべると、「確かに、メロディーとアレンジは唯一無二で、一貫したカラーがあったな」という思いが沸いてきています。
これは、ワンパターンというわけではなく、計算されたメロディーと素晴らしいアレンジが施されているということです。
表紙にある、ロマンス(岩崎宏美)、ひとかけらの純情(南沙織)、ABC(少年隊)、また逢う日まで(尾崎紀世彦)、よろしく哀愁(郷ひろみ)、真夏の出来事(平山三紀)、雨がやんだら(朝丘雪路)、なんてったってアイドル(小泉今日子)、さらば恋人(堺正章)など、大好きな曲ばかりです。
他にも、仮面舞踏会、君だけに、バラードのように眠れ(少年隊)、Romanticが止まらない(CCB)など、あらゆるジャンルを網羅した名曲の数々。
作詞家や平山美紀との対談などを通して、筒美京平の魅力が語られています。
一気に時間を引き戻され、あの頃の良き時代に浸らせてもらいました。
「作曲に3分、アレンジに6時間」という表現が、名曲を物語っています。
久々に筒美京平の曲を聴き直しています。
ちなみに、松本隆作詞の綺麗ア・ラ・モード(中川翔子)もとても好きな曲一つに入っています(院長)。
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