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※お待たせすることをできるだけ少なくするために予約制とさせて頂いております。
「銀座の街の王様で、僕はデザイナー一年生だった。1960年代、憧れのデザイン業界に足を踏み入れた和田誠氏を、胸高鳴る毎日が待ち受けていた。若い才能がジャンルを超えて出会い、刺激しあったあの時代を、文章と当時の懐かしいデザインを紹介しながら綴る自伝的エッセイ。講談社エッセイ賞受賞作。」
絵本、週刊文春の表紙、文庫本の表紙、挿絵などで多くの作品に接してはいましたが、エッセイをじっくり読んだのは初めてでした。
絵と同じように、人柄が表れています。
高度成長期から活躍され、日本の文化をけん引してきた多くの著名人と交流をもった姿に感動しています。
出会いを導いてくれる人が、周囲に沢山いたんですね。
この存在がなかったら、日本のデザイナーの世界は、まったく違ったものになってしまっていたでしょう。
映画「麻雀放浪記」の監督も務められています
そして、曲も作っていたなんて。
解説は井上ひさし氏。
あまり、お金にはこだわらずに作品を提供し、多くの方々から愛されていた和田誠さん。
気持ちが温まりました。
もう、新しい作品に接することは出来ませんが、作り上げてきたものに触れることは出来ます。
他の作品も探してみます(院長)。
YouTubeへ動画を投稿しました。
今回は「とんかつ」の歌です。
スーパーのお総菜コーナーへ、「とん・かつ とんとん かつ」と歌って走ってきた女の子とパパに遭遇し、思わず作りました。
よろしければご視聴ください。
URL:https://youtu.be/vioso3eVijE
日本における唯一の房楊枝職人、浮原 忍氏から、本が届きました。
タイトルは「楊枝学」。
楊枝学の集大成として、楊枝の歴史から、製作工程、職人の心構えまで書かれています。
江戸時代に歯科医師を主人公とした小説「口中医桂助事件帖」を読んでから房楊枝を探し続け、そこで出会ったのが浮原さんでした。
千葉の伝統工芸展示会に足を運び、実際にお話をさせていただき、房楊枝を入手しました。
とても実直で温厚でありなから、一本筋が通った佇まいにとても魅力を感じたのを覚えています。
作品にも、人間性が現れています。
この本には、私も文章を書かせていただきました。
非常にしっかりとした装丁で、たくさんの写真も掲載された380ページに及ぶ大作です。
じわじわと感動が押し寄せてきています。
じっくりと目を通していきます。
素晴らしい出会いが生んだ、家宝です(院長)。
「南米パタゴニアから北極圏まで、世界を旅した作家・椎名誠“最後のでっかい旅”の目的地は北欧の島国アイスランドだった。火山と氷河が織りなす大自然に目をみはり、怪物のような巨大鮫猟に同行し、フィヨルドの恐怖的断崖におののきつつ、敬愛する作家ジュール・ヴェルヌの小説の聖地巡礼に胸躍らせる。そして、厳しい土地でありながら、幸福度ランキングの上位常連国に暮らす人々と語り合ってわかった「幸せの国の現実」とは。著者が撮影した写真も多数収録。美しい島をめぐり、幸せについて考えた、今だからこそ読みたいアイスランド紀行。」
幸福度。
いくつかの基準の比較で、幸せな国のランキングが行われています。
この、アイスランドは世界9位。
一方、日本は43位。
幸福って一体何?ということを立ち止まって考えさせられました。
これは、相対的なものではなく、人それぞれが、与えられた環境に如何に満足できるかということも大きいかと思います。
チベットの巡礼者の話が出ていました。
一般的には過酷なイメージが先行してしまいますが、彼らにとっては、自分が健康で、旅が出来る路銀と時間があり、一生の夢であった巡礼ができるということに限りない喜びを抱いているということでした。
毎日の五体投地拝礼は当然厳しいが、それが厳しければ厳しいほど巡礼者の「幸福」の福徳は増大していく。だから、苦しい、なんて思いは巡礼者にはまるでないと・・・。
とてもストレートな感覚だと思います。
自分でも、コロナの自粛前までは、北丹沢の12時間耐久トレイルレースで毎年、約43キロの山道を、水を背負って8時間位かけて、7月の炎天下の中で走ったり、ウルトラマラソンで富士五湖一周110キロを走ったりしていました。
はた目から見ると、なぜ、そこまでしてという感じだったと思いますが、自分自身の可能性と限界を肉体的にも精神的にも思い知らされる、至福の時でした。
山道の下りを走る時は、瞬間瞬間のコース取り一つで、転倒を回避し、“今”という一瞬一瞬の積み重ねで時間の“点”が“線”になってつながっているということを他のすべてを忘れて体感できる貴重なチャンスでした。
この本で書かれているアイスランドは、軍隊を持たず、原発もなく、野菜はジャガイモくらいしかとれない、人口35万人の国です。
その旅の中で、シーナさんは、“幸福”を一つ一つ見つけていきます。
足るを知ることによって、幸せということは生まれてくるんだということを教えられました。
また、自分が幸せになることによって、目の前の人たちも幸せになれるという、“幸せの種まき”も感じ取れました。
今まで、シーナさんの本を20代の頃から沢山読んできましたが、“最後のでっかい旅”ということで、過去の怪しい探検隊をふくめた探検の数々のまとめのような本。
これからも探検、冒険は続くと思いますが、一区切りということで、あらたな旅をまた、見せてくれると思います。
「十五少年漂流記」「地底旅行」など、私も大好きなジュール・ベルヌの話も出てきました。
私自身も、アイスランドの旅を疑似体験したような気分になっています(院長)。
「非婚や少子化は国家の将来にとって難題だが、個人の生き方とは別の話だ。恋多き人生を全うした男女もいれば、世を正しく導くため、あるいは社会を作り変えるという使命感とともに単身を貫いた人もある。エリザベス一世、マザー・テレサ、ニュートン、カント、津田梅子、小津安二郎・・・。直接の子孫こそなくとも、偉大な事績を遺した「おひとりさま」19人の言行と信念から見えてくる、本当の“自分らしさ”とは。」
偉人を独身者に特化して集め語られた本。
あとがきで、「独身者が増えているが、独身者にとっての理想、あるいは社会にとっての理想の独身者モデルはないのでしょうか。」と、ありました。
意識して独身を通した人、独身を通さざるを得なかった人と、状況は様々ですが、直接の子孫は残さなかったものの、より大きな痕跡を、この世に残した方々。
こういう捉え方もあるんですね。
既婚者でも、独身者でも、多くのことが学べる本。
著者の紹介をみましたら、同じ歯科医師でした(院長)。
YouTubeへ新曲を投稿しました。
大学のバスケットボール部のテーマソングとして作ったものです。
よろしければご視聴ください(院長)。
URL
2005年に小学生向け歯科教材の一環として作った曲です。
今回は、動画も作成しました。
よろしければご視聴ください。
URL
時間は3分30秒。
歯みがき時間として最適です。
さあ、みんなも、歯みがきサンバに合わせて歯を磨こう!
「就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金六百万)。習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)。そして一千万円を貯めた祖母・琴子。御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか?知識が深まり絶対「元」もとれちゃう「節約」家族小説!」
第一話 三千円の使い方
第二話 七十三歳のハローワーク
第三話 目指せ!貯金一千万!
第四話 費用対効果
第五話 熟年離婚の経済学
第六話 節約家の人々
とお金にまつわる話を家族間の想いと愛情を交えて語られています。
大なり小なり、どの家庭でも抱えているような悩みですが、時には重く、時にはさらりと表現する。
ごく日常のありふれた話で、小説にはなりにくいところですが、そこを、ツボをとらえてとってもいい感じで教えてくれます。
”身の丈”という言葉を思い出しました。
普段、自己完結で考えないといけないところを、客観的に捉えることが出来る、なかなか秀逸の小説でした(院長)。
「人類を空前絶後の恐怖に陥れた巨大怪獣が突然、死んだ。国民が安心したのもつかのま、死体の「あとしまつ」という問題が残された。腐敗・膨張が進み、爆発の危険が迫るなか、数々の作戦が決行されるが・・・・。未曾有の危機を打開すべく、ひとりの男に使命が託される。空想特撮エンターテインメントを完全小説化!」
死体が腐敗し体温上昇!?→悪臭が発生しガス爆発の危険が迫る!→死体を冷却するも膨張が止まらず・・・→ダムを破壊した水流で、死体を海に流そうとするが・・・はたして・・・。
帯タイトルに書いてありました。
スタッフのお子さんが、ウルトラセブンにはまっているということを聞いた後に見つけ、読んでみました。
東日本大震災を思い出すストーリー。
結末は、読んでいる途中で分かりましたが、最後まで面白く読めました。
映画は2022年2月4日に公開されます。
出演は、山田涼介、土屋太鳳ということですので、興味のある方はどうぞ(院長)。
「雇われシェフの亮二は、行き詰っていた。腕には自信があったのに客がこず、このままでは料理への情熱も失いそうだ。そんなある日、猟に入った山で不愛想な猟師・大高に出会う。以前からジビエ料理を出したいと願っていた亮二は、人を避け自然の中に生きる大高のもとに通いはじめる。だが、なぜか大高の周りで不可解な事件が起きはじめ・・・。「ビストロ・パ・マル」シリーズの著者が贈る、美味しい料理満載の、大人の成長物語。」
以前、サクリファイスシリーズでプロの自転車ロードレースの世界を知り、入り込んだ時期がありました。
今回は、ジビエ料理に取り組むフランス料理のシェフを主人公にした物語。
相変わらず、ぐいぐい引っ張ってくれます。
おいしそうな料理が次々と登場し、久々にフランス料理を食べてみたいと思いました。
ジビエとは、「狩猟によって、食材として捕獲された野生の鳥獣を指すフランス語」だそうです。
生体数のバランスをとることを目的とした狩猟と、生き物の命に対する人間の向き合い方などについて、とても考えさせられるものがありました。
この二つの考えをすり合わせる接点を見つけることによって、共存への一つの方向が見えてくるような気がします。
いずれにしても、人間至上主義は捨てないと、この先、行き詰ってしまいそうな気がしています。
この物語の事件も、これらの事が関わって起きています。
命との関わり方を教えてくれる本でした(院長)。
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