
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
---|---|---|---|---|---|---|
9:30-13:30 | ● | ● | / | ● | ● | ● |
14:30-18:30 | ● | ● | / | ● | ● | ● |
休診日:水・日・祝祭日
※お待たせすることをできるだけ少なくするために予約制とさせて頂いております。
お正月読書第二弾。
シーナさんです。
以前単行本で出た時には違和感があり手が伸びませんでしたが、長い休みの前でいつもとは少し気持ちが変わっていたせいか、素直に読んでしまいました。
アクティブな冒険活動の時とはまた別の顔を見せてくれています。
『「自分の死について、真剣に考えたことがないでしょう」67歳で主治医に指摘された。図星だった。うつや不眠を患いながらも、死は、どこか遠い存在だった。そろそろ、いつか来る(そのとき)を思い描いてみようか。シーナ、ついに<死>を探求する!夢で予知した母の他界、世界中で見た異文化の葬送、親しい仕事仲間との別れ、幾多の死を辿り、考えた、自分の<理想の最後>とは。』
と紹介にあります。
20歳の頃に交通事故で瀕死の重傷を負ったり、冒険の途中で車が横転し、崖から落ちる直前で留まったりと、死とギリギリのところを経験しているのにも関わらず、あまり真剣には考えたことがなかったようですが、そういう体験があったがために、よけいに、特別のこととして捉えることがなかったのかも知れません。
良い意味で、とても動物的だと思います。
世界の葬送、墓などを通してシーナさんの心が語られています。
私自身は、少し肩の力が抜けました。
「死」は「生きる」という言葉の対局にあるように考えられがちですが、もしかするとそうではないかも?
「健康を考えた時点で病気が始まっている」という話もあります。
あまり考えすぎない方が良いのかも知れませんね。(院長)
お正月読書第一弾。
再び、堂場瞬一作品です。
「一軒家で殺人事件が起き、アメリカに留学中の、被害者の娘を空港に迎えに行き署に戻る途中で何者かに襲われる。だが、警察上層部から圧力がかかり、襲撃事件はもみ消されてしまう。孤立無縁となった刑事・筒井は探偵の小野寺とともに調査を始める。」
という所から、ストーリーは展開していきます。
殺されたのは、世界中の大学や製薬会社が必死になって開発を取り組んでいる、細胞より小さな機械”ナノマシン”に関わる技術者。
完成間近であったが、日本の企業が途中で断念し手放してしまったため、その技術、利権がからみ、目に見えない動きが出て来ます。
国家、警察、科学者それぞれの思惑で翻弄される筒井と数学の天才の娘。
事件の行方は?
国と国との関わりが出ると、司法の立場でも、そう簡単に動けない事があるんですね。
今回もスケールが大きくスピード感があり一気読み。
既に次のシリーズを買っています。
おっと、その前にも読みたい本が10冊程山積みになっています。
どこから手を付けよう。
悩ましいです。(院長)
元旦は、初日の出ふれあいマラソンに参加してきました。
患者さんからの紹介です。
主催は二中地区青少年育成会。
コースは多摩平第一公園スタート、平山城址公園で折り返しで公園がゴールの8キロです。
日の出前の6時にスタート。
小中学生、父兄が、早朝に集団で走っていることに戸惑い気味の散歩の方々を横目に、黙々と走ります。
平山城址公園でご来光ということでしたが、待っている間に体が冷えてきたため、スタート地点に向かって戻りました。
途中、富士山も見え、お正月気分が盛り上がり一気にゴール。
完走賞と参加賞のタオルを受け取った後、お母様方が用意して下さった甘酒とおしるこで身も心も包まれ、温まりました。
とても素晴らしいイベントです。
「来年もまた来て下さい。」と声を掛けられ、来年の元旦の予定を心に刻んで返って来ました。
学校、父兄、地域が一体となった活動。
来年もお世話になります。(院長)
明けましておめでとうございます。
今年もブログ共々よろしくお願いいたします。
12月31日は恒例(?)の遠出ランを行いました。
目指すは奥多摩駅。
青梅線の終点です。
日野駅を8時に出発し、青梅線に沿って目的地に向かいました。
天気は曇りがちで、寒さを感じながらのスタートでしたが、走り出して10分もするとうっすらと汗をかき、体も温まりました。
途中、コンビニに寄り水とおにぎりを買い、エネルギーと水分補給。
「よし!」と気合いを入れていざ出発しようとすると、手袋が片方無いことに気付きお店に戻って捜したのですが見つからない。
「仕方がないか・・・」諦めて走り出そうとすると、女性の店員の方が追いかけて来て「どうぞ」と落とした手袋を軽く膝を曲げながら笑顔で渡してくれました。
まだ先25キロ以上あるのに気持ちがトーンダウンしていたところで優しさに触れ、とても心が温まり再度モチベーションを上げて出発。
青梅を通過し御嶽まで来ると、「御岳渓谷」の看板が見えたため、多摩川の方に降りて行き、散策してみました。
水面でキラキラと光る太陽の日差しと川の流れ、音、鳥の声に癒されます。
途中、上流から流れてくるものがあるので、よく見るとカヌーを楽しんでいるペアでした。
すごく気持ち良さそう。
ある程度コントロールしつつも川の流れに身をまかせ下っている姿にちょっと羨ましさを覚えつつ、汗が冷えてきたので景色を眺めながら再び走り出しました。
道路に戻り少し進むと、青梅マラソンの折り返し点の看板が出現。
「登り坂をこんなところまで走ってくるんだ・・・」と思いつつ、折り返すことはせずにひたすら前進。
今度は、見慣れない看板が。
「最終コンビニ」「最終ガソリンスタンド」の案内です。
「そこから先、コンビニ、ガソリンスタンドを期待しちゃだめだよ~。あることが当たり前じゃないんだよ~」と教えてくれています。
なるほど。
実際、ロードでランニングするときは、コンビニ、自動販売機の存在が前堤で小銭を持って走っていますが、トレイルランの時には、水分やエネルギーの携帯に頭を使います。
自己責任の世界ですね。
そんな事を考えていたら、いつの間にかゴールの奥多摩駅に到着。
39キロ、約5時間の旅でした。
ここも東京なんだという不思議な思いを抱きつつ、駅前で地ビールをお土産に買い、食堂でボリュームたっぷりの五目そばを食べ、青梅線に乗り帰路に就きました。
今回も素敵なランを味わう事が出来ました。
2016年、また新たな出会いを求めて走ります。(院長)
大学の同窓生でもある伊坂幸太郎作品です。
「ゴールデンスランバー」など、仙台を舞台にしたものが多く以前にも何冊か読んでいますが、今回も最初からストーリーの中にどっぷりと引き込まれてしまいました。
当たり屋などで生計を立てるコンビが、経験を積むに従って相手がつらそうにしているのを見るのがあまり楽しくなくなり、「相手の弱みを突いたり、ミスにつけ込んだりするんじゃなくて、相手を喜ばせて、貸しをつくる」ことを考え始める。
「 北風と太陽」のように、発想の転換でお互いが幸せになる方法を模索する。
裏稼業をテーマにしていますが、実はとても心温まる世界が展開されています。
先も全く読めず、最後の最後まで楽しみました。
一人の人物を軸に顔を会わせたこともないような人同士がどこかで繋がっている。
そこから、それぞれのストーリーが生まれ、派生していく。
こうして考えると、「赤の他人というのは存在しないのかも?」と思ってしまいます。
単に関係が浅いか深いかの違いだけのような・・・。
とても面白いのに、とても考えさせられる、そんなお話でした。
除夜の鐘同様、煩悩を消す108冊目にふさわしい本でした。
余韻を楽しんでいます。
表紙も、盆栽にフィギアを配置し独自の世界を作る「まん盆栽」の様なデザインで、なかなかです。(院長)
先日亡くなられた漫画家、水木しげる氏の自伝です。
1982年3月に刊行されたものの新装版として出版されていたので読んでみました。
以前、「げげげの女房」を読んだことがありましたが、今回は自身が語っています。
ガキ大将として君臨していた少年時代、ラバウルへ出兵し片腕を失った戦争の時代、日本に戻ってきて紙芝居、貸本で生計をたてていた貧乏時代、そして、マンガがヒットし多忙を極めた時代と、一人の人生とは思えないようなまさに波瀾万丈な展開が描かれています。
どんな状況においても前進していくモチベーション、生死をさまよっても、何かに守られていると物事を捉える生き方。
運命に振り回されても、自分が思ったように生きていく力強さ。
転んでも必ず立ち上がる精神力は、並大抵のものではありません。
子どもの頃、ゲゲゲの鬼太郎をテレビで見ていました。
様々な妖怪が出て来ますが、今考えると、どれをとっても憎めないキャラクターだったことが分かります。
作者の人柄が出ていたのでしょうね。
亡くなってあらためて、偉大さを感じています。
私たちの目の前からは姿を消してしまいましたが、今頃、妖怪や戦友からの誘いで相変わらず多忙を極めているかも知れませんね。(院長)
雑誌に掲載された紀行文を一冊にまとめたものです。
場所は、ボストン、アイスランド、オレゴン州ポートランド、メイン州ポートランド、ミコノス島、スペッツ島、ニューヨーク州のジャズクラブ、フィンランド、ルアンプラバン(ラオス)、トスカナ、そして熊本。
旅行で訪れたところ、小説を書くために移住していた所の再訪、趣味であるジャズのライブハウスのこと、走ることなどについてありとあらゆる方向から見つめた各地の空気が書かれています。
「そこには特別な光があり、特別な風が吹いている。何かを口にする誰かの声が耳に残っている。そのときの心の震えが思い出せる。それがただの写真とは違うところだ。
それらの風景はそこにしかなかったものとして、僕の中に立体として今も残っているし、これから先もけっこう鮮やかに残り続けるだろう。」と本文の抜粋が帯タイトルにありました。
「旅行とは何か、そして旅とは何か」ということをあらためて振り返りました。
人それぞれ、記憶に残る印象は違います。
それが感性というものなのでしょう。
現実ではあるけれど、日常ではない世界。
ケツメイシの「旅人」という曲では「人は皆 人生 旅してる」と歌っています。
目の前でおきている事と自分との摺合わせの仕方によって、旅の色って変わるような気がしています。
ふと、「遊牧民の移動は旅なのだろうか?」と考えてしまいました。
微妙です。
さて、みんなこれから、どんな旅が待っているのでしょう。(院長)
久々の筒井康隆作品です。
ロートレックの作品が多数展示されていることから、ロートレック荘と呼ばれている別荘で、美しい女性が次々と殺される。
ついには、刑事がいるところで殺人がおきてしまう。
犯人は宿泊している内部のものか、あるいは外部のものか。
読み終えて、トリックの巧妙さに脱帽。
これ以上書いてしまうとネタばれになってしまいますので敢えて伏せておきますが、今まで読んだミステリーとは全く別の手法が使われています。
既成概念を打ち破ったものです。
さすが筒井康隆氏です。
この作品は、舞台や映像で再現することはたぶん不可能でしょう。
なぜかって・・・。
興味のある方は読んでみて下さい。(院長)
とってもイケナイ本を手にしてしまいました。
なぜって、紹介されているものがどれもこれも読んでみたいものばかり。
シーナさんがこれまでに読んできた膨大な量の本の中から、これでも厳選したと思われる書籍の数々。
SFや冒険ものが好きな私にとっては、はち切れんばかりの情報が一気に入って来ました。
既に読んだものも幾つかありましたが、これから追いかけていくのは容易なことではありません・・・と嬉しい悲鳴を上げています。
書評をまとめただけで、これだけ読み応えがあるということもなかなか凄いことです。
シーナさんのもっと凄い所は、本の舞台になった所へ実際に行ってしまうことでしょう。
南極や、アラスカ、カナダ、ロシアの北極圏に行ったかと思えばインド、ニューギニア、パタゴニアなど、気温差が100℃近くあるのではないかと思われるような所へもどんどん足を踏み入れてしまうんですから。
国内の、あやしい探検隊とは全く次元の違う冒険の数々を敢行しているんです。
「十五少年漂流記」も、また読み直してみたくなりました。
学生の頃に好きで読んでいた「本の雑誌」のことも思い出し、懐かしさに浸ってしまいました。
年末年始の休みは読書三昧になるかも知れません。
ちょっと、楽しみです。(院長)
以前、ランニングがテーマーの「チーム」「キング」「チームⅡ」を読んでいましたが、「ヒート」の存在を知らず、抜けていました。
この4冊はシリーズになっており、共通した登場人物も多く、「チーム」「キング」「ヒート」「チームⅡ」の順番で読むとストーリーが分かりやすくなります。
「チームⅡ」を読んでいて分からなかった人間関係がようやく理解出来ました。
神奈川を舞台に、「東海道マラソン」を開催するために、関係者が奔走します。
目的はただ一つ。
日本のフルマラソンで、日本人の世界記録保持者を作り上げること。
箱根駅伝経験者の知事の一言で、プロジェクトはスタートします。
高速レースのためのコース作りを行いながら、世界一になれる選手、そのためのペースメーカーの決定、説得、バックアップなど難題を抱えながらもようやく大会の開催にこぎ着ける。
市長の号砲でレースがスタートしますが、直前に監督から聞いた言葉によって、世界記録を作るために選ばれた山城の心が揺れ、急遽、試合運びを大きく変え、自分の作ったストーリーに合わせて展開しようと考えます。
しかし、ペースメーカーが 予想外の走りを見せたことによって揺さぶられ、冷静さを失いレースは思いも寄らない展開を見せていきます。
トップでゴールするのは誰か・・・。
走るということはどういうことか。
何の為に走るのか。
誰のため?
このシリーズを読むたびに考えさせられます。
自分自身のレベルでも、最初は運動不足解消のためでしたが、この5年間でランニングに対する思いがかなり変わりました。
特に、山を走るようになってから大きく変わっています。
自分の心に正直に走ることを心掛けています。
最近、毎週のように全国各地で市民マラソンが開催されていますが、市民のレベルはアップしているのに、世界で戦える選手がなかなか出てこないのはどうしてなんでしょう。
ブームだけでは終らせたくないですね。(院長)

- 2025年07月11日 夏期休診のお知らせ
- 2024年11月29日 年末年始休診のお知らせ
- 2024年08月10日 夏期休診のお知らせ

- 2023年12月26日 「噛もう!」
- 2023年12月05日 刺繍
- 2023年09月21日 読書 449 かたちには理由がある 著者 秋田 道夫
- 2023年09月11日 読書 448 グリーン レクイエム 著者 新井素子
- 2022年12月26日 読書 447 このゴミは収集できません 著者 滝沢 秀一(マシンガンズ)