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きむら歯科診療室ブログ
採用情報

新入社員「未だに昭和を引きずる押切製菓のオーナー社長が、なぜか新入社員である都築を社長に抜擢。総務課長の島田はその教育係になってしまった。都築は島田にばかり無茶な仕事を押しつけ、島田は働く気力を失ってしまう。そんな中、ライバル企業が押切製菓の模倣品を発表。会社の売り上げは激減し、ついには倒産の二文字が。しかし社長の都築はこの大ピンチを驚くべき手段で切り抜け、さらにライバル企業を打倒するべく島田に新たなミッションを与え・・・。ゴタゴタの人間関係、会社への不信感、全部まとめてスカッと解決!全サラリーマンに希望を与えるお仕事応援物語!」

 

さらっと、肩に力を入れずに読めました。

コミック本を読んでいるような感じでした。

新入社員が社長ってどういう事?と思いましたが、学生時代に投資で築いた資金をもとに、押切製菓のお菓子への愛を、経営にぶつけていきます。

銀行からの融資に関することやライバルからの圧力などにも果敢に立ち向かっていきますが、そこに思わぬ落とし穴が・・・。

一つの組織を運営していくことの夢と責任が網羅された作品。

結局、最後は人であるという、とても明快なストーリーでした。

途中、結構、熱くなりました。

青春ドラマのようですね(院長)。

給食の歴史「学校で毎日のように口にしてきた給食。楽しかった人も、苦痛の時代だった人もいるはず。子どもの味覚に対する権力行使とも言える側面と、未来へ命をつなぎ新しい教育を模索する側面。給食は、明暗が交錯する“舞台”である。貧困、災害、運動、教育、世界という五つの視角から知られざる歴史に迫り、今後の可能性を探る。」

 

“学校給食”という言葉を聞くと、みんなそれぞれ、色々な思い出が蘇ってくると思います。コッペパン、ソフト麺、揚げパン、カレー、牛乳・・・。

当然のものとして捉えてましたが、深い歴史があったことを今回、この本を読んで知りました。

東京では1919年に始まっています。

欠食児童への考慮とすずらん給食、戦後のアメリカからの小麦や脱脂粉乳の供給、ララ物資、体位向上、先割れスプーン論争など、存続の危機を何度も経ながら現在に至っています。

学校給食は、礼儀、集団での食事などによる教育という意味合いもあり、文部科学省の管轄であるということも知りました。

火災、飢饉の時の炊き出しというバックアップの役割も日本では担ってきました。

空腹を満たすという役割から、食料供給の改善により、安全においしく食べるというステージに変化してきた給食。

センター方式と自校方式の間での論争などもありましたが、様々な方々の努力のもとに、今日に至っています。

学校給食を通して世の中を見てみると、今まで気が付かなかったことが沢山見えてきました。

現在担当している日野第一小学校は、学校給食で表彰されたことがあります。

健診に行ったときには、お昼に給食を食べてきます。

美味しいんです。

ビンの牛乳も取り寄せて提供されており、口に触れた時のビンの厚みがおいしさを倍にしてくれる、児童への配慮が行き届いた食でした。

地産地消などのこともあり、これかれまた変化を遂げながら継続していくのでしょう。

色々な意見があると思いますが、日本が誇れる学校給食をより良い方向へ向かっていけることを願っています(院長)。

殺した夫が帰ってきました「都内のアパレルメーカーに勤務する鈴倉茉奈。茉奈は取引先に勤める穂高にしつこく言い寄られ悩んでいた。ある日、茉奈が帰宅しようとすると家の前で穂高に待ち伏せをされていた。茉奈の制止する声も聞かず、家の中に入ってこようとする穂高。その時、二人の前にある男が現れる。男は茉奈の夫を名乗り、穂高を追い返す。男は確かに茉奈の夫・和希だった。しかし、茉奈が安堵することはなかった。なぜなら、和希はかつて茉奈が崖から突き落とし、間違いなく殺したはずで・・・・。秘められた過去の愛と罪を追う、心をしめつける著者新境地のサスペンスミステリー。」

 

書店で、平積みになっていたので、読みだすと止まらなくなりそうで手を出さないでいたのですが、案の定、一気読みでした。

ネタバレになってしまうので、あまり詳しくは書けませんが、なぜ、殺した夫が帰ってきたのか、最後のころまで謎が解けませんでした。

謎が謎を呼ぶ。

ちょっと油断すると、置いて行かれそうになってしまいます。

登場人物の入れ替わり、場面転換、時の前後の流れなど、目まぐるしく変わりますが、それでも、ストーリーは自然に流れていく。

途中、自分で推理したことは、あっけなく否定されました。

秋の夜長にはぴったりのミステリー。

それにしても、タイトルが絶妙です(院長)。

ポストコロナの生命哲学「科学は、ロゴス(論理)の輝かしい勝利である。その中でも、分子生物学がこれほどまでに科学の王座を勝ち得たのは、遺伝子がとてもロゴスに見えたからだ。遺伝子はデジタル信号の配列で、それを書き換えれば、アルゴリズムが変更され、結果も変わる。生命の本質は情報である。ロゴスはそう高らかに宣言した。

本書の議論の中心命題もそこにある。生命を情報と見過ぎたこと、ロゴス化し過ぎたことが、いったい何をもたらしたか。

今、切実に求められるのは、この反省の上にたった、ポストコロナの生命哲学である。」

 

福岡ハカセが書かれている本は、今まで何冊も読んでいますが、今回は、ポストコロナをテーマにした対談を含めた共著でした。

ビュシス(自然)とロゴス(論理)の対比で、コロナが投げかけた問いについて考察されています。

パンデミックを引き起こしたコロナウイルス。

このウイルスの暴走を引き起こした要因として、現代人の自然との接し方について言及されています。

本来であれば共存すべき存在が、ある日突然、世界的な感染症の猛威を振るう。

それに対し、撲滅を目指してウイルスと戦う。

現状を収めることはとても大切なことですが、もっと根本的にやらなければいけないことがあるようです。

そうしないと同じようなことが、姿、形を変えて、再度襲ってくるのでしょう。

「風の谷のナウシカ」の漫画本(全7巻)をテーマにした対談もあります。

読んだことがなかったので、早速注文しました。

戦うのではなく、共存する術を見出すには、これから何をすればよいのか。

大きな流れを変えることはすごく難しいことですが、せめて、一人ひとりの意識を少しづつ変えていくことは大切でしょう。“利他心”、宮沢賢治が言っている“わたくしといふ現象”、そして“ビュシス(自然)の歌を聴け”をキーワードに考えていこうと思っています。

相変わらず「動的平衡」に基づいた、深みのあるお話でした(院長)。

ドリアン「東日本大震災の翌年。著者は放射線量計を携え、芭蕉の『奥の細道』全行程約二千キロを辿る旅に出た。折り畳み自転車を漕いで行き、時には列車や車も利用。津波被害や放射線物質汚染を被った地域では、無言の奮闘を続ける人々に出会う。三百年前の俳諧機構に思いを馳せつつ、放射線量を測って進む旅。被爆に怯えと逡巡や葛藤を抱きながら、“生きる”を考えた魂の記録。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作品。」

 

タイトルのとおり、線量計で各地の放射線量を測定しながら、奥の細道を辿る旅の記録です。

放射線による汚染が、意外なところまで広がっていたことが読み取れます。

そんな中、与えられた環境の中で、特に言葉にもせず、日々を積み重ねている人々。

自然災害に人災も加わり、甚大な被害が起きたことが伝わってきます。

一度起きてしまった事については、もう、後戻りは出来ませんが、これから何をすべきか考えることは大切なことだと思います。

次の世代へ、出来るだけ負の遺産を残さないようにするため、小さなことから、出来ることを一つ一つ積み上げていくことが大切ですね。

とても読みやすい文章で、自然に心の中に入ってきました(院長)。

 

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新たな動画をYouTubeに投稿しました。

10年以上前に作った曲。

スタッフからクリスマスグッズを借りたり、動画を送ってもらったり、フィギュアを撮影したりと、シーンを積み重ねています。

曲を作った当時の記憶が蘇ってきました。

よろしければご視聴ください(院長)。

URL: https://youtu.be/fD_iQandVJk

ビートルズ「1970年のグループ解散から数えて、すでに半世紀。にもかかわらず、いまなおカリスマ性を失わず、時代、世代を超えて支持され続けるビートルズ。いったん頂点に上り詰めても、たちまち忘れ去られるのが流行音楽の常なのに、なぜ彼らだけは例外なのか。

世界各地のポピュラー・ミュージックに精通する音楽評論家の第一人者が、彼ら自身と楽曲群の地理的、歴史的ルーツを探りながら、その秘密に迫る。」

 

高校に入って初めてビートルズを意識して聴くようになり、40年以上経ちました。

ポールの日本公演にも数回足を運び、ビートルズのことは、かなり知っていると思っていたのですが、まだまだこんなに知らないことがあったなんて。

今まで、色々なビートルズ本を読んできましたが、この本は、ちょっと違っていました。

時代背景、プロデューサーとの出会い、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴという4人であることの理由など、音楽だけではなく、様々な視点から見つめられています。

この本を読んでもう一度曲を聴き直すと、新たな彩りの音が聴こえてくるのが不思議です。

もう、こんなバンドは出てこないのでしょう。

それぞれが突出した才能を持ちながらも、お互いを認め合いながら音を作る。

リバプールから世界へ、そして心は宇宙へ羽ばたいたビートルズ。

生きている間に、彼ら4人に出会えた幸せを嚙みしめながら読みました。

とっても幸せなひと時でした(院長)。

フーガはユーガ「常盤優我は仙台市内のファミレスで一人の男に語りだす。双子の弟・風我のこと、幸せでなかった子供時代のこと、そして、彼ら兄弟だけの、誕生日にだけ起きる不思議な現象、「アレ」のこと・・・。ふたりは大切な人々と出会い、特別な能力を武器に、邪悪な存在に立ち向かおうとするが・・・。」

 

“伊坂幸太郎作品は裏切らない”ということは分かっているのですが、人気作家のため、いつでも書店にあるので、あまり焦らないで、タイミングをみて読むように意識しています。

今回も久々に読んでみましたが、やはり、やめられない、止まらない、とっても面白い本でした。

親の虐待、テレポーテーション、双子など、様々な要因が複雑に絡み合ってストーリーが展開する。

単行本の時の内容を一部改変しているということですが、とても重い内容を、そう感じさせず読ませるのは流石です。

とても考えさせられる本でした。

最後は、胸が熱くなりました(院長)。

「女手ひとつで僕を東京の私大に進ませてくれた母が急死した。僕、柏木聖輔は二十歳の秋、たった独りになった。大学は中退を選び、就職先のあてもない。そんなある日、空腹に負けて吸い寄せられた砂町銀座商店街の惣菜屋で、最後に残った五十円のコロッケを見知らぬお婆さんに譲ったことから、不思議な縁が生まれていく。本屋大賞から生まれたベストセラー、待望の文庫化。」

 

最近、シビアな本ひとを読んでいたので、少し、気持ちが明るくなれるものはないかと書店で探していたところ、表紙が目につき、買ってみました。

タイトルが「ひと」。

コロッケから、どんな縁が生まれるんだろうと読み進めていくと、これが、とても心に沁みる、あったかいお話でした。

主人公の柏木聖輔は、置かれた境遇の中で、自分の生きる道をゆるやかに探していく。

身の回りにおきたことを淡々と受け止め、他人を恨んだりせず、与えられた環境の中で日々を過ごす。

その姿勢が周りに自然に伝わり、心を寄せてくれる人達が集まってくる。

全ては自己責任という気持ちで、見つけた目標に向けて歩んでいく姿には、透明感を感じてしまいます。

この本を読んでいるだけで、心が洗われるような感じでした。

そして、ラストの一行で、どっと胸が熱くなりました。

ぐいぐいと引っ張っていくようなストーリーではありませんが、読みだすと止まらない、心温まる小説。

最近読んだ中では、一推しの本でした(院長)。

image0こちらの曲もどうぞ。

URL

https://youtu.be/DjkNdf0Y5YY

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