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読書 115 ゲゲゲのゲーテ 著者 水木 しげる
2016年01月11日 3:43 PM
水木さんがゲーテについて書いています。
20歳の頃に戦争に招集され、自分のこれからについて考えた時に読んだ「ゲーテとの対話」の中から厳選された格言について語られています。
出征直前になっても答えが見つからず、戦場のラバウルまで持っていったという本。
暗記するまで何度も読んだということで、解説は、心に染み込むように入ってきます。
明日を明るく照らし、前を向いて歩き続ける力になる言葉の数々。
第一章 ものを創り出すこと
第二章 働くこと・学ぶこと
第三章 生きることはたいへんです
第四章 死の先にあるもの
「ゲーテの名言は、人生をじっくりと味わった言葉です。人生や人間とか、幅が広いから誰でも参考になるわけです。」
ということで、80%はゲーテである水木さんならではの解釈。
水木さんが選んだ「ゲーテとの対話」の抜粋を幾つか挙げてみましょう。
「天才とはなにか」
ほかの人びとには青春は1回しかないが、この人びとには、反復する青春がある。
「自らを知る」
自分自身を知るのは、楽しんでいるときか、悩んでいるときだけだ。
「質問の善し悪し」
目的を尋ねる質問、つまり、”なぜ”という質問はまったく学問的ではない。だが、”どのようにして”という質問ならば、一歩先に進めることができる。
「長所を伸ばすには」
私たちの長所は、ある程度まではひとりでに育つ。しかし、私たちが持って生まれた素質の芽生えは、ふだんから手塩にかけないと、たくましくはならない。
「相手を否定しない」
否定的であることは、無に通ずる。
全部載せたいくらいですが、きりがないのでこの位にしておきます。
これらを実践すると、水木さんのような心が出来上がるんですね。
「ゲーテとの対話」も読んでみたくなりました。
挿絵が全部”目玉おやじ”というのも、とても良い味を醸し出しています。
奥様と一緒のインタビューもあり、気持ちが安らぎました。(院長)
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