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読書 248 夢の守り人 著者 上橋 菜穂子
2017年09月21日 10:28 AM
「人の夢を糧とする異界の花に囚われ、人鬼と化したタンダ。女用心棒バルサは幼な馴染を救うため、命を賭ける。心の絆は花の魅力に打ち克てるのか?開花の時を迎えた花は、その力を増していく。不可思議な歌で人の心をとろけさせる放浪の歌い手ユグノの正体は?そして、今明かされる大魔術師トロガイの秘められた過去とは?いよいよ緊迫度を増すシリーズ第3弾。」
精霊、闇に続く夢の守り人です。
あとがきにあった、「眠って見る夢と、憧れとして追い求めるものを、なぜ人は、同じ言葉で表現してきたのでしょうね。」の問いは、自分でも常々抱いていたものでした。
それに対し「日々の暮らしをこつこつと営んでいく人という生き物が、いま生きている現実ではない何かを、心の中で思い描く、それこそが『夢』で、それは遥か彼方にあるものだからこそ輝いて見える。目覚めたら消えてしまうものである『夢』は、それを表現するには、ぴったりの言葉だったのではないでしょうか」と語られています。
英語の「dream」にも日本語の「夢」と同じ意味が含まれています。
人間の共通概念なのかも知れません。
動物に「将来の夢は?」と聞いてみたい気もしますが、多分、「今」が全てであり、彼らにとっては眠って見るものに限定されているのでしょうね。
今回は「夢」をテーマにしたファンタジー。
ファンタジー自体が「夢」の世界であり、今回も別世界へ導かれました。(院長)
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