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読書 79 トレイルランナー ヤマケンは笑う 著者 山本 健一
2015年07月26日 7:00 AM
トレイルランナー山本健一選手が書いた本が出たので、早速読んでみました。
帯タイトルに”限界を作らない生き方”とありました。
彼は、海外で100マイル、およそ170kmの山道を走る大会に毎年参加し輝かしい成績を残しています。
激しいアップダウンの中を24時間以上かけて走る山岳レース。
幻覚を見ながらもゴールを目指してトライしていく。
想像をはるかに越えたスケールです。
トレイルランの雑誌でインタビューや写真を見る機会が多いのですが、とにかく、走っているときの笑顔がとってもいいんです。
高校で山岳部、大学ではモーグルにエネルギーを注ぎ、教師になってからは高校で山岳部の顧問となり、生徒を引っ張りながら自分を作り上げていく。
野生動物になる自分を体感しながら走り続ける姿には感動を覚えます。
プロのトレイルランナーではなく、家庭、教師とのバランスの中で山を駆け巡る。
”トレイルランは最高の趣味なのだ。”の一言にぐっと来ました。
レースをサポートするメンバーも、走っているヤマケンを見ているのが楽しいからついてきている集団で、高校時代の山岳部の延長のような雰囲気で転戦しているようです。
素晴らしい仲間に囲まれて最高の趣味を楽しむ。
彼だからこそ出来るのでしょう。
自分と戦い、レースに参加している選手は仲間と言い切る、まさにトレイルランナーの鏡のような存在です。
とにかく熱い本です。
読んでいるだけでいい汗をかいたような気分にさせてくれます。
体だけではなく、心も整えることによって眠っていた可能性を引き出しているヤマケン。
pressureをpleasureに変えることが出来る男。
沢山のことを教わりました。(院長)
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