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読書 293 最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常 著者 二宮 敦人
2019年04月28日 10:23 AM
「やはり彼らは、只者ではなかった。入試倍率は東大のなんと3倍。しかし卒業後は行方不明者多発との噂も流れる東京藝術大学。楽器のせいで体が歪んで一人前という器楽科のある音楽学部、四十時間ぶっ続けで絵を描いて幸せという日本画科のある美術学部。各学部学科生たちへのインタビューから見えてくるのはカオスか、桃源郷か?天才たちの日常に迫る、前人未到、捧腹絶倒の藝大探訪記。」
以前、単行本で出ていた時に購入し、途中で終わっていたのですが、今回、文庫本になったため、あらためて購入し読みました。
東京藝大というと、私たちとは別世界で、見えない壁が存在しているようなイメージがありました。
実際に読んでみると、その感覚は間違いではなく、ちょっと私たちとはかけ離れた生き方をしていることはわかりました。
とは言え、音楽部、美術学部と分野は違いますが、共に、自分の目指す所に向かっている姿はとても美しく、そこまで自分の気持ちを持っていけることに対して、羨ましさを覚えます。
音楽と美術の融合など、とても興味深いお話もありました。
エネルギーを持った個性が、キャンパスの中でうごめいているんですね。
この本を読むと、藝大生がとても愛おしく思えてきます。
笑ったり、考えさせられたり、驚いたりと、感情を動かされます。
音楽、美術は、生きていくうえでとても重要であることが分かりました。
もっと深く知るために、今年は藝祭に行ってみよう(院長)。
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