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読書 36 せいめいのはなし 著者 福岡 伸一
2014年11月29日 7:00 AM
「動的平衡」で有名な福岡ハカセです。
「”お変わりないですね”と言っても、実は”お変わりありまくり”ー。
生物が生きている限り、半年も経てば体を構成する原子はすっかり食べた物と入れ替わる。絶え間なく入れ替わりながら、常にバランスがとれているという生物の”動的平衡”のダイナミズム。内田樹、川上弘美、朝吹真理子、養老孟司。好奇心溢れる4名との縦横無尽な会話が到達する、生命の不思議の豊かな深部!」
と紹介にありました。
経済学、生物学、文学と様々な分野から動的平衡をメインテーマーに語られています。
「科学を考えるときに、文学的な想像力は必要だし、文学を考える時に、科学的な言葉の解像度が必要だということです。文学的な想像力というのは、源流を探ったり、時間旅行をしたり、物語を考えたりすることです」
と語られています。
さすが、鋭いところを突いています。
理系、文系という枠組みのなかで進路が決められることが多いですが、実はその両方を持ち合わせているにも関わらず、便宜的に分けられることによって、逆に自分の枠組みを決め込んでしまっていることも少なからずあるような気がします。
柔軟な発想で世の中の動きをとらえ、結論を出さずに常に追求し続けている姿は見習うべきところがたくさんあります。
科学者という言葉ではとらえきれない発想。
これが、自由というものなんでしょうね。
蝶を追いかけ、ルリボシカミキリに魅せられ、生物学者になりながらもフェルメールを愛す福岡ハカセ。
何冊も読んでいますが、いつも新鮮な気持ちで向き合うことが出来ます。
これからも、ハカセの文系と理系の橋渡しが楽しみです。(院長)
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