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読書 74 神様の御用人4 著者 浅葉 なつ
2015年07月09日 7:14 PM
待ちに待った第四弾。
相変わらず美しい表紙が目に入ってきました。
今までは4つの短編で構成されていましたが、今回は一つのストーリーが3章に分かれて展開されています。
今までとはちょっとカラーが違いますが、序章の5ページで、これからいったい何が起きるんだろうと引き込まれ、一気に読みました。
あとがきでも、第4巻ということで初めての長編仕立てにしたことが書いてありました。
二千年以上前の神様が抱えている苦悩が現代の若者が抱えているものとリンクし、感動的な物語に仕上がっています。
狐の姿をした方位神、黄金がいつもになくおとなしいのですが、理由は最後に分かりました。
主人公、良彦の環境にも変化が訪れます。
神や精霊、霊魂などを視る「天眼」の持ち主、穂乃香の心も微妙に変化し、彩りを添え、以前登場した大国主神なども登場し、問題の解決に陰ながら力添えしてくれます。
一つの物事に対して、神や人との関係が巡り巡ってつながっていく、とても大きなスケールを感じさせられました。
物語の鍵になるかんざしから奏でられる音が聞こえてきそうで、とても心が洗われます。
シリーズを重ねるにつれ、”神”という存在が良い意味で身近に感じられるようになってきました。
もう少し余韻に浸ってみます。(院長)
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