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読書 310 龍の袖 著者 藤原 緋沙子
2019年08月31日 9:58 AM
「北辰一刀流の千葉家で生まれ育った佐那は、十六歳の時、坂本龍馬と千葉道場で出会う。惹かれ合う二人を、時代の波が引き裂いた。そして三十九年後・・・。千葉灸治院で働く佐那のところへ板垣退助の紹介という男が現れる。「坂本龍馬先生と佐那さんは縁があるとお聞きしたので」すると、佐那は文箱から袷の袖を取り出して・・・。」
坂本龍馬を生涯想い続けた女性、千葉佐那が描かれています。
ボイストレーニングの先生が、10月に音楽時代劇で佐那役を演じることになっているため、人物像を把握しようと思い読みました。
自分の力ではどうにも出来ない事、運命に従わざるを得ない事があります。
出会い、別れ、その繰り返しで人生を歩んでいく。
自分の身の回りに起きていることをどのように受け止めていくかによって、時間の濃度が変わるような気がします。
喜び、悲しみ、葛藤など、訪れることを如何に受け止め、結果に抗わずに生きていく。
中島みゆきの曲が頭に流れてきます。
切なくも美しいラブストーリー。
歴史の教科書で学んだ背景にこのような事実があったんですね。
人を愛するというエネルギーの強さを教わりました。
10月のステージが楽しみです(院長)。
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