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読書 173 世界の終わりとハードボイルドワンダーランド 著者 村上 春樹

2016年09月30日 7:08 AM

img01802再読です。

かれこれ10年以上も前にこの本を読んで、気持ちを曲にしたことがありました。

雪が降り積もる夜に作ったため、冬の空気が漂った音になりました。

村上春樹の著書の中で、最も好きな作品です。

「世界の終わり」と「ハードボイルドワンダーランド」という2つのストーリーが平行して進み物語が展開していきます。

別々のお話に共通点が生まれ境界がぼやけていき、一つの結論に近づいていく。

私の記憶力の弱さもありますが、新たに静かな響きを感じながら読み進める事が出来ました。

この十数年の間に自分も変化したのかも知れません。

いつまでも色あせない村上春樹作品の凄さを体感。

読み終えてから、登場人物全員に名前がないことに気がつきました。

これが、ますます現実と幻想の世界の境界を曖昧にしている要因のように思えます。

心の内面を深く掘り下げたストーリー。

先日読んだ「記憶屋」とはまた別の視点で記憶というものについて表現されています。

「喪失感」という空気が随所に漂い、別世界に誘ってくれます。

クライマックスに近づくと動的平衡と解釈出来るような部分もあり、様々な問題提起を感じます。

もう一度読むと、また別の世界が見えてくるかも。

再読の面白さを反芻しています。(院長)

 

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読書 172 ナルチョのおれにもトコトン思いっきし言わして 著者 鳴瀬 喜博

2016年09月26日 7:39 AM

img01819フュージョン界のスーパーバンド、カシオペアのベーシスト、ナルチョの自伝。

リアルタイムで聴いていたので、思いっきり楽しみました。

大学に入り、ベースを始めたころ、日本はフュージョンブームのまっただ中。

カシオペアの追っかけをやりながら、初代ベーシスト櫻井哲夫のテクニックに魅了され、いつかは自分もあのように弾けたらな~と夢を描いていました。

ベースマガジンも創刊されナルチョの存在も知り、アルバムを聴いていましたが、まさかカシオペアに加入するとは思ってもみませんでした。

この本では、デビュー当時から現在までの音楽活動について、自分で記録していた資料をもとに書かれた自伝。

あらためて彼の凄さを知りました。

カルメン真紀、金子マリ、Charとのバンド活動、現在の日本の音楽シーンを支えているトップミュージシャンたちとの競演、海外の一流ミュージシャンとのセッション、海外遠征など一人の人生で体験出来るレベルをはるかに越えています。

それを、ここまで楽しんでやってきているメンタリティー。

恐るべし。

実は、ナルチョ加入後のカシオペアはあまり聴いていなかったのですが、先日買ったDVDを観て、面白さを再認識。

またライヴに足を運びたい気持ちになっています。

65歳になっても日本のベーシストを牽引する存在。

魅力満載の活動を楽しんでいきます。(院長)

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ソロ・ベースのしらべ 癒しのポップス・バラード篇

2016年09月23日 8:03 AM

 img01818「ソロ・ベースのしらべ」の別バージョンを手に入れました。

絶版になっているため、中古での購入です。

こちらは、テクニックよりもメロディーを聴かせるアレンジになっているため、指の動きはシンプルになっているのですが、別の意味で難しいところがあります。

ABBAの「ダンシング・クイーン」からトライしていますが、他にも魅力的な曲が盛りだくさん。

どこから始めるか迷っています。

レパートリーも8曲になりました。

新たに2曲練習しています。

朝練の成果が少しずつ手応えとして感じられるようになってきました。

ゆるゆると追求していきます。(院長)

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読書 171 記憶屋 著者 織守 きょうや

2016年09月21日 7:14 AM

img01816生きていく中で、どうしても忘れたいこと、忘れ去ってしまいたいことはありませんか?

嫌な経験、思い出など・・・。

この記憶を消し去る事が出来れば、もっと心が軽くなり、前向きに取り組めると思える事が、歳を重ねれば重ねるほど増えていくように思えます。

この本のタイトルと紹介文を読んだ時に、どのような展開になるのだろうと、とても興味が湧き手に取りました。

忘れたい記憶を消してくれるという都市伝説の怪人「記憶屋」の物語。

結論として、自分がイメージしていたものとは違ったストーリー展開もありましたが、胸が熱くなり、泣きそうになりました。

記憶ってなんだろう。

実態はないのに、私たちの心の大きな部分を占めているもの。

記憶を消し去るということは、そこに付随した人の存在も消してしまうこと。

過去と、それにつながる未来も失ってしまうこと。

ちょっと悲しすぎませんか?

ただし、自分はそこまでのものを経験していないだけで状況によっては、必要な場合もあるのかも知れません。

読み終えて、登場人物がみんな愛おしく思えてきました。

今までとは少し違った読後感。

心の奥底に大切にしまいたいと思います。(院長)

 

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クラス会

2016年09月20日 8:09 AM

img01810連休初日は大学のクラス会に行ってきました。

会場は横浜。

いい機会なので走って目的地を目指します。

前日に着替えなどの荷物はホテルに送り、ランニングに必要な物だけを背負って午前9時に日野駅をスタート。

高幡不動、百草園、永山を経由し順調に足を進めたのですが、その先をアプリで経路を検索すると、どう見ても地図にある道が見当たらない。

雨も降り出し、じっとしていると体が冷えてしまうので、思い切って町田まで一度抜けてから予定のコースに戻りました。

img01809img01812そこからは鶴見川に沿って黙々と走りようやく横浜駅へ到着。

42,6キロの、ほぼフルマラソンと同じ距離を走ることが出来ました。

 

 

 

img01815関内のホテルでお風呂に入り疲れを癒してから中華街の会場へ。

予定の午後5時にほぼぴったり到着。

既に、私以外は全員揃っていました。

乾杯とともに、一気に気持ちは学生時代へ。

ランニング後の程よい疲れも手伝って、心地よい空気に包まれました。

関内に会場を移して二次会へ。

仙台在住の同級生からは、みんなの近況や仕事、映画、ランニングの話を聞き、とにかく何も考えずに大笑いしていました。

日野で開院する前に千葉でお世話になっていた同級生と話をすると、なんと、同じタイミングで楽器を再開していることを知りお互い唖然としてしまいました。

というのも、遠く離れて生活をし、連絡を取り合っているわけでもないのに、ランニングも全く同じタイミングで始めていた過去があったので、もう、これは偶然という言葉では表せない何かがあるのかも知れません。

光が当たると思い出す影の存在。

ん~、もっと良い表現がないだろうか・・・。

やはり、言葉には出来ない繋がりを感じます。

歳を重ねた今、一緒に演ると、どんな音が出来上がるのだろう?

ベースを弾く楽しみがまた一つ増えました。

来年は卒後30年。

節目の年にまた仙台で集まる約束をしてきました。

同級生っていいですね。(院長)

 

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10月20日(木)午後 休診させて頂きます

2016年09月17日 3:30 PM

平成28年 10月20日(木)午後のみ、研修のため臨時休診とさせていただきます。

なお午前は診療を行っております。

ご不便をおかけいたしますが何卒ご了承ください。

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BEST OF DOMO YEARS

2016年09月17日 7:43 AM

img01806日本が誇るギタリスト、渡辺 香津美のDOMOレーベル時代のアルバムから1曲ずつピックアップされたベストアルバムです。

洗練された曲の数々。

世界のトップミュージシャンを集め、と言うか、トップミュージシャンが集まり構築された音の空間。

常に変化を求め留まるところを知らない音楽性。

音の秩序が伝わってきます。

30年以上前に聴いていた曲ですが、今でも新鮮さを失っていません。

凄い時代を共有していたんだなと新ためて感動しています。

素晴らしい。

これ以上の言葉が出てきません。

じっくり音を味わってみます。(院長)

 

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読書170 失われた世界 著者 コナン・ドイル

2016年09月16日 8:11 AM

img01804

コナン・ドイルと言えばシャーロック・ホームズのシリーズで有名ですが、実はSFも書いていたんですね。

というか、「 失われた世界」がシャーロック・ホームズの作品だとは知りませんでした。

イギリスの生物学者が恐竜が現存することを提唱するが、学会では受け容れてもらえない。

事実を証明するために、冒険家、反対派の学者、そして語り部の新聞記者と共に、手がかりをもとにアマゾンの奥地への旅に出る。

たどり着いたところは、絶壁に囲まれた丘陵地帯。

そこで出会ったものは・・・。

予想とは反する展開でした。

文字がとても小さく、目をしばたかせながらも一気読み。

ひと味違うSFを楽しみました。

結末もなかなかのものです。

推理小説作家が書いた冒険SF。

人間味溢れたストーリーです。

純粋に楽しみました。(院長)

 

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ザ・ビートルズ ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル

2016年09月15日 7:37 AM

img01805ビートルズのライヴCD。

シェア・スタジアムのライヴアルバムを以前聴いたことがあったのですが、今回あらためて同時代の音源が発表されたので買ってみました。

観客の歓声、というか、絶叫の中、「TWIST AND SHOUT」でスタート。

以前のものと比べて、音が断然に良く、ボーカル、ギター、ベース、ドラムがクリアーに耳に届きます。

1964~1965年の曲で構成されたライヴ。

熱狂が、これでもかというくらい伝わってきます。

リバプール出身の四人組ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターがアメリカを揺るがし、いずれは世界に響き渡る音を作っていく。

音楽を通して様々なメッセージを与えてくれました。

高校1年の時に初めて手にしたアルバム「Please Please Me」でビートルズに触れてからずっと、共に歩んでいます。

大学ではビートルズが演りたくて軽音楽部に入りベースを始めましたが、当時はフュージョン全盛の時代で機会には恵まれず、卒業パーティーでやっと2曲演奏することが出来、願いがかなった思い出があります。

スタンダードになった曲の数々。

ポール・マッカートニーは今でも精力的にライヴを行っています。

ドキュメンタリー映画も9月22日から公開予定になっています。

ハリウッドボウルの観客の一人になって、ビートルズの音の渦におもいっきり溺れてみようと思います。(院長)

 

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読書 169 はぶらし 著者 近藤 史恵

2016年09月08日 8:42 AM

img01803昨日、夕方からの会議まで時間があったため書店に寄り、タイトルが気になったため読んでみることにしました。

「脚本家として順調に生活する鈴音(36歳)が、高校時代の友達・水絵に突然呼び出された。子連れの水絵は離婚し、リストラに遭ったことを打ち明け、再就職先を決めるために一週間だけ泊めてほしいと泣きつく。鈴音は戸惑いつつも承諾し、共同生活を始めるが・・・。人は相手の願いをどこまで受け容れるべきなのか?揺れ動く心理を描いた傑作サスペンス。」

ということで、最初からずっと胸騒ぎを覚えながら一気に読み切ってしまいました。

友達という繋がりの濃度によって、関わり方は随分と違ってくると思います。

願いの内容によっても対応は変わってきます。

どこまで入っていってよいのか、どこまで受け容れるべきなのか、とても難しいことですね。

家族や社会とのかかわり合いが生まれ、皆それぞれ高校時代とは別のコミュニティーで日々生活している。

そこに至るまでのプロセスも様々です。

今月、大学時代の同級会があります。

たまに顔を合わせみんなの近況を聞き、それぞれが今の自分を確認し、お互いを認め、また明日からの日常に戻る。

この繰り返しが出来る関係が程よいのかも知れません。

とても引き込まれるストーリーでした。(院長)

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