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読書 314 ラストレター 著者 岩井 俊二
2019年10月04日 4:10 PM
「『君にまだずっと恋してるって言ったら信じますか?』亡くなった姉の代わりに同窓会に出た裕里は、初恋相手の鏡史郎と再会し、姉のふりをして文通を始める。手紙は姉妹の娘たちをも巻き込み、二つの世代の時間を動かし始めた。
不朽の名作『ラブレター』から24年の時を経て贈られる、岩井美学の到達点。」
自分の過去を振り返りながら読みました。
今まで、自分は何をして、ここまで来たんだろう。
生まれてからの60年近い年月で、何が出来たのだろう。
そして、今から何が出来るのだろう・・・と。
小説の舞台も、私が大学生活を送った仙台だったため、余計に思いが募ったのかも知れません。
著者は、東日本大震災の復興ソング「花は咲く」の作詞も手掛けています。
“叶えたい夢もあった 変わりたい自分もいた”とか、“傷ついて傷つけて 報われず泣いたりして”とか、とても心に響く言葉で綴られています。
岩井俊二という名前を出すと、いつも母親は「ああ、岩井さん家の俊二さんね。」と言います。
どうやら、知っているようです。
まあ、その辺りはあまり深く聞いたことはないのですが。
いずれにしても、過去の積み重ねの中で今を生きているのは確かであることを、再認識させられました。
記憶というものは不思議なものですね。
デフォルメしながら、自分史を作ってくれます。
また、素敵な本に巡り会えました(院長)。
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