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読書 103 ヒート 著者 堂場 瞬一
2015年12月08日 7:29 AM
以前、ランニングがテーマーの「チーム」「キング」「チームⅡ」を読んでいましたが、「ヒート」の存在を知らず、抜けていました。
この4冊はシリーズになっており、共通した登場人物も多く、「チーム」「キング」「ヒート」「チームⅡ」の順番で読むとストーリーが分かりやすくなります。
「チームⅡ」を読んでいて分からなかった人間関係がようやく理解出来ました。
神奈川を舞台に、「東海道マラソン」を開催するために、関係者が奔走します。
目的はただ一つ。
日本のフルマラソンで、日本人の世界記録保持者を作り上げること。
箱根駅伝経験者の知事の一言で、プロジェクトはスタートします。
高速レースのためのコース作りを行いながら、世界一になれる選手、そのためのペースメーカーの決定、説得、バックアップなど難題を抱えながらもようやく大会の開催にこぎ着ける。
市長の号砲でレースがスタートしますが、直前に監督から聞いた言葉によって、世界記録を作るために選ばれた山城の心が揺れ、急遽、試合運びを大きく変え、自分の作ったストーリーに合わせて展開しようと考えます。
しかし、ペースメーカーが 予想外の走りを見せたことによって揺さぶられ、冷静さを失いレースは思いも寄らない展開を見せていきます。
トップでゴールするのは誰か・・・。
走るということはどういうことか。
何の為に走るのか。
誰のため?
このシリーズを読むたびに考えさせられます。
自分自身のレベルでも、最初は運動不足解消のためでしたが、この5年間でランニングに対する思いがかなり変わりました。
特に、山を走るようになってから大きく変わっています。
自分の心に正直に走ることを心掛けています。
最近、毎週のように全国各地で市民マラソンが開催されていますが、市民のレベルはアップしているのに、世界で戦える選手がなかなか出てこないのはどうしてなんでしょう。
ブームだけでは終らせたくないですね。(院長)
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