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読書 132 よい子できる子に明日はない 著者 和田 はつ子
2016年03月25日 6:33 PM
和田はつ子さんの作品紹介でタイトルを見て、ずっと気になっていたのですが、ようやく手に入り読んでみました。
1986年に出版され、NHK銀河テレビ小説「お入学」の原作にもなった作品です。
著者が体験した、お嬢様の小学校受験の奮戦記から始まります。
そこから、「現代優等生気質」、「 よい子できる子に明日はない」と続くのですが、いやはやなんとも、これが現実であるということを受け容れるために、とても頭を悩ませました。
優等生を求められ、できる子を演じ維持していかなければいけない苦悩。
自分が望んでやっているわけではないということに気付かず、周りの期待に応えることに喜びすら覚えてしまう環境。
いざ結果が出せなくなると、とたんに相手にされなくなってしまう。
母親と子の関係を中心に書かれています。
何がそうさせているのでしょうか。
親のプライド、達成感、自己実現・・・いろいろありそうですね。
30年前に書かれていますが、現在の実態はどうなんでしょう?
その時代に教育を受けていた人たちが、今、親の世代になっています。
「原因の原因」を考え、一度立ち止まって考え直さなければいけないことがあるような気がします。
人類が続く限りは目を背けることが出来ないテーマ。
常に心に留めていきます。(院長)
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