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読書 198 原初生命体としての人間 著者 野口 三千三
2017年02月17日 7:27 AM
先日読んだ三木成夫氏の本で存在を知り読んでみました。
「からだの主体は脳ではなく、体液である。こうしたからだの動きの実感を手がかりに生み出された野口体操の理論は、従来の体操観を大きく覆し、演劇・音楽・教育・哲学など多方面に影響を与え続けている。身体の可能性をを拓く体操法を端的に語った本書は、身体的思考に基づく独創的な人間論、運動・感覚・言葉論でもある。」
(解説 養老 孟司)
人間の体は液体の入った袋で構成されているという理論で体の様々な動き、状態、呼吸、立つこと、さらには言葉について深く言及されています。
西洋医学で学んだことが邪魔をし、頭を切り替えるのが大変でしたが、読み進めると、とても納得のいく事ばかり。
ランニング、特に山を走っている時に感じていた事に近いものもあり、興味深い内容でした。
呼吸の仕方、筋力の使い方など、実際に腕立て伏せをやってみると、こんな事も知らないで今まで筋トレを行っていたんだと愕然としてしまいました。
内容が多岐に渡り、一言でまとめるのがとても難しいのですが、この概念をもって身体活動を捉えると、また別の世界が見えるような気がします。
力任せではなく、しなやかな動きの大切さを教わりました。
理屈ではなく、体感することって大切ですね。
既成概念を取り払って、少しずつトライしてみます。(院長)
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