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読書 224 「筋肉」よりも「骨」を使え 著者 甲野善紀 松村 卓
2017年07月13日 6:27 PM
『身体を鍛えるために腹筋を欠かさない。もしかしたら、こんな当たり前の習慣の中に、生き方を不自由にさせている原因があるのかもしれません。こうした束縛に気づき、「発想を変えることで、もっと自由な生き方ができる。」という希望が感じられたら、とても嬉しく思います。』
とあとがきにあります。
日本古来の武術の身体操法を古伝書と実技の両面から実践的に研究している甲野善紀氏と、陸上短距離走者として活躍後、スポーツトレーナーに転身した松村卓氏との対談です。
甲野氏の本は過去にも何冊か読んでいます。
トレイルランの大会に行くと体中筋肉ムキムキの選手を良く見かけて「あの筋力がないと、山は越えられないのか?」と、いつも羨望の眼差しで見ていたのですが、この本を読むと、どうもそうじゃないらしいと思えるようになりました。
スポーツの世界で提唱されているトレーニング法にくさびを打つ、常識を覆した対談です。
筋肉よりも骨に注目し身体の動きを捉える。
理論が無いだけに、とても理解するのが難しそうですが、そもそも頭で理解しようとすることに問題があるようです。
身体に聞いて、構造に一番合った動きをする。
最近、山を上る時に足の使い方を変えたら、以前よりもストレスが少なく走れるようになりました。
筋力は一緒でも、こんなに変わるんだという事を実感しています。
ここに至るまで、結構時間がかかりましたが、身体が理解したことは、もう忘れません。
効率だけを追求せずに、一つのことをじっくりと取り組むことも大切ですね。(院長)
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