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読書 246 流れる星は生きている 著者 藤原 てい
2017年09月16日 9:37 AM
「昭和20年8月9日、ソ連参戦の夜、満州新京の観象台官舎。夫と引き裂かれた妻と愛児3人の、言語に絶する脱出行がここから始まった。敗戦下の悲運に耐えて行き抜いた一人の女性の、苦難と愛情の厳粛な記録。戦後空前の大ベストセラーとなり、夫・新田次郎氏に作家として立つことを決心させた、壮絶なノンフィクション。」
最近、ノンフィクションを読む機会が増えていますが、この本は今までのものとは違った空気を感じました。
壮絶ではあるが、悲壮感が強くない。
実際に体験した事実そのものが本人の言葉で書かれていることが大きいのかも知れません。
他の人のフィルターを通していない分、ストレートに伝わってきます。
物事を相対的に捉えて判断することがありますが、このお話は比較するものはなく、絶対を越えた超絶の世界が描かれています。
20代で生死を分ける体験をしながら、98歳まで生きた作者。
「生きる」ということを体現した人生。
頭の中が痺れています。(院長)
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