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読書 266 終わった人 著者 内館 牧子
2018年07月03日 7:53 AM
「大手銀行の出世コースから子会社に出向、転籍させられ、そのまま定年を迎えた田代壮介。仕事一筋だった彼は途方に暮れた。生き甲斐を求め、居場所を探して、惑い、あがき続ける男に再生の時は訪れるのか?ある人物との出会いが、彼の運命の歯車を回す。日本中で大反響を巻き起こした大ヒット『定年』小説。」
映画化され、6月9日に全国公開されています。
主人公は舘ひろし、妻が黒木瞳というキャスト。
「笑って泣ける定年コメディー」とサブタイトルがあります。
職業柄、定年がないため、とても新鮮なものがありました。
どちらが良い悪いという話ではなく、どちらが自分の人生に合っているかということなのでしょうか。
人生の区切りというのは、とても難しいですね。
結局、自分自身が満足出来るか出来ないかというのも、大きいような気がしてきています。
定年制は平均寿命がもっと低かった時代に出来た制度ですが、人生80年といわれている現代においては、定年後について考えること、備えることが多すぎるような気もします。
リタイアの時期を決める時が、いずれ自分にも訪れるわけですが、それまでは、あまり余計なことは考えずに、目の前の事に力を注いでいく、そんな気にさせられるお話でした。(院長)
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