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読書 62 赤塚不二夫のことを書いたのだ!! 著者 武居 俊樹
2015年04月21日 1:50 PM
またまた、赤塚不二夫シリーズです。
編集者の目線で、全てが包み隠さず書かれています。
大学を卒業して小学館に入社し、最初の仕事が少年サンデーの赤塚不二夫担当。
「おそまつくん」が絶頂期で、いきなりアイディア会議にも参加させられる。
ここで、著者の社会人としての人生の流れがすでに決定づけられています。
もともと持っていたものに環境が加わり、どんどんエスカレートしていきます。
フジオ・プロの一員、あるいはそれ以上のような生活。
仕事が終わると一緒に新宿を飲み歩く。
新婚の時でも、事務所で寝泊まりし家には着替えにしか帰らない。
ついには、漫画の登場キャラクターにもなってしまう。
濃厚な人間関係の中で、ギャグ漫画の創世期に関わって行きます。
著者にしか書けないエピソードが盛り沢山。
今回まとめて赤塚不二夫関連本を読みましたが、奥さん、娘、編集者など、赤塚不二夫に対する評価はみんな一緒。
いつでも自分をさらけ出して、分け隔てなく人と接して生きて来た証拠です。
漫画と人を育てる事に全てのエネルギーを投入し、その反面とっても寂しがりやな赤塚センセ。
生活そのものがギャグ漫画。
やっていることはハチャメチャなのに、みんなから愛されている。
「立派な馬鹿になるのは大変なんだ」の言葉が彼の全てを物語っているように思えます。
もう少し余韻に浸ってみます。(院長)
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