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読書 304 騎士団長殺し 第2部(下) 著者 村上 春樹
2019年06月21日 9:47 AM
「“簡単なことだ。あたしを殺せばよろしい”と騎士団長は言った。“彼”が犠牲を払い、“私”が試練を受けるのだ。だが姿を消した少女の行方は・・・。“私”と少女は、ふたたび出会えるのか。暗い地下迷路を進み、”顔のない男“に肖像画を描くよう迫られる画家。はたして古い祠から開いた世界の輪を閉じることはできるのか。”君はそれを信じたほうがいい“
物語は希望と恩寵の扉へ向かう。」
遂に最終巻。
地下迷路を彷徨いながら、騎士団長から与えられたテーマに従い行動する画家。
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を彷彿させる世界です。
結末は今までの作品とはちょっと傾向が違うような感じでしたが、結論に着地したような、しないような、それでも余韻を残すところに、ストーリーの深みを感じています。
村上春樹作品は、いつも引きずり込まれます。
それこそ、地下の迷路に彷徨い込んだかのように・・・。
次は、頭を切り替えるために、カラーの違う本を読んでみよう(院長)。
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