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読書 312 蜘蛛の糸・杜子春 著者 芥川 龍之介
2019年09月14日 8:46 AM
「地獄に落ちた男が、やっとのことでつかんだ一条の救いの糸。ところが自分だけが助かりたいというエゴイズムのために、またもや地獄に落ちる『蜘蛛の糸』。大金持ちになることに愛想がつき、平凡な人間として自然の中で生きる幸福を見つけた『杜子春』。魔法使いが神の裁きを受ける神秘的な『アグニの神』。少年少女のために書かれた、健康で明るく、人間性豊かな作品集。」
蜘蛛の糸のストーリーは知っていましたが、読んだのは今回が初めてです。
思っていたよりも明るい文体で、ちょっと驚きました。
10~20ページという短い文章の中で、中身の濃いストーリーを展開する。
童話のような空気を感じながら読み進めました。
教訓となることを、深刻にならずにさりげなく伝える技術。
夏目漱石に見出されて作品を発表する機会を得たようです。
日常生活の襟を正してくれるお話が散りばめられていました。
名作として生き残っている理由が分かります。
気持ちの良い読後感があります.
南伸坊の表紙も良い味を出していますね(院長)。
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