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読書 313 西の魔女が死んだ 著者 梨木 香歩
2019年09月15日 7:00 AM
「中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変わるひと月あまりを、西の魔女のもとで過ごした。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも・・・。その後のまいの物語『渡りの一日』を併録。」
なんて美しい文体なのでしょう。
言葉が透き通っていて暖かみのある、読んでいて心の安らぎを覚えます。
自然の中に人が溶け込んでいくような感じで、本来の姿がクリアになってきます。
魔女の手ほどき。
そんなに怖い事ではなく、持っている力を、自然に表現出来るようにするトレーニング。
ファンタジー、メルヘンなど、色々な表現が当てはまりそうです。
おばあちゃんがまいに残してくれたもの。
それを表現しているページには愛が溢れています。
読んだ瞬間に、おばあちゃんの会心の笑顔が浮かび上がってきました。
悪くない。
この本の選択は大成功。
とても心の温まる作品でした。
余韻が残ります(院長)。
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