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読書 328 ねこのおうち 著者 柳 美里
2019年12月23日 8:17 AM
「私は物心つく頃から今も、沢山の猫に囲まれて共に生きています。『ねこのおうち』の中でおばあさんが病気になるまで愛され飼われていたニーコは、雑種だという理由で講演に捨てられたキジ虎です。ある理由でおばあさんとも別れることになったニーコは、子猫たちを生んだあと、講演に撒かれた毒団子を食べて苦しみながら息絶えます。残され、ノラとなった6匹の子猫たちと、彼らと出会った人々との心の触れ合いと再生・・・。哀しみの中に救いと愛を、柳美里さんは描かれました。愛を与えるのも、命を奪うのも同じ人間。何度も読み返したい、大切な本に出合えたことに感謝して、これからも不幸なねこたちの「おうち」を見つけるお手伝いをしていきたいと思います。」
中川翔子さんの言葉です。
動物を飼った経験がないのですが、勧められて読んでみました。
一匹のねこから始まる、生き物の命の物語。
それを取り囲む人間たち。
愛情、環境、利害関係などが絡み合い、ねこの運命が決められていきます。
人間の方も、家族、親子関係などで悩みを抱えているわけですが、捨てねことのかかわりの中から、あらたな愛情が生まれ共生していきます。
生きること、命、愛というものを見つめさせられました。
最終章は涙なしには読めませんでした。
余韻を味わっています(院長)。
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