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読書 383 カガク力を強くする! 著者 元村 有希
2021年04月11日 2:24 PM
「科学・技術の進歩が生活の隅々にまで浸透し、その恩恵を当然のこととして享受する一方で、進歩の危うさもクローズアップされ、問われている現代。そんな社会を生きる術として科学記者である著者は、「カガク力」=「疑い、調べ、考え、判断する力」を一人一人が身に付ける重要性を説く。よりよい今、そして未来を築くヒントがここにある。」
子供の頃からSFが好きで、自分は理系の人間だと、当たり前のように考えていましたが、そもそも、理系、文系というカテゴリーはいつ、誰が決めたのでしょう。
確かに便利と言えば便利ですが、考えれば考えるほど、悩んでしまいます。
この本は、文系出身の著者が、科学記者になって取材を重ねるうちに思い至ったことがかかれています。
1章:科学に囲まれた暮し 2章:疑え!疑え!記者という仕事 3章:社会とつなぐ 4章:命を支える科学 5章:これから生きていくあなたに 6章:カガク力が身につく五つのコツ
の6章に渡って、科学の正体について、柔らかく表現されています。
仕事柄、日々、新しい知識、技術と接する機会が多いのですが、鵜吞みにせず疑ってかかってみて、どうしても否定できないものについては受け入れる事を検討するようにいつも意識しています。
それが著名な方の発表だった場合には、なおさら、慎重に取り組むようにしています。
科学技術は、医療も含め、戦争がおきると飛躍的に発展するという事実は、とても皮肉なことであると常々思っていました。
使い方を間違わないようにしないといけませんね。
誰のために、何のために活用するのか。
世界中が誰でもスマートフォンで一瞬にして繋がることが出来る現代。
機器に振り回されないように気を付ける事が大切ですね。
話は変わりますが、先日、歯科の会報を読んでいたら、面白い文章がありました。
文系の大学を卒業し、社会人になった後、あらためて歯科医になった方のお話だったのですが、314という数字を見ると、文系の人はホワイトデーを連想し、理系の人は円周率を思い出す。
また、「雪が解けると?」の質問に対しては文系の人は「春になる」、理系の人は「水になる」と返答するという、とてもスマートなジョークでした。
なかなか楽しい分類でした。
因みに、「雪が解けると?」に対して、私は「川になって 流れていく」というフレーズが浮かびました。
キャンディーズ世代の方であればお分かりになるかも知れません。
果たして、自分は文系?それとも理系?(院長)
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