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読書 347 コロナの時代の僕ら 著者 パオロ・ジョルダーノ
2020年05月04日 5:31 PM
「何を守り、何を捨て、僕らはどう生きていくべきか。2020年春、ローマにて。非常事態下で綴られたイタリア人作家の叫び。今読むべき傑作エッセイ」
と紹介されています。
著者は素粒子物理学を専攻している学者。
数々の文学賞を受賞しています。
新型コロナウイルスと、どう向き合っていくか。
エッセイではあるが、事実を見据えた上で、現実を見せつけてくれます。
あとがきの「コロナウイルスが過ぎたあとも、僕が忘れたくないこと」では
「緊急事態に苦しみながらも僕らは(それだけでも、数字に証言、ツイートに法令、とてつもない恐怖で、十分に頭がいっぱいだが)今までとは違った思考をしてみるための空間を確保しなくてはいけない。30日前であったならば、そのあまりの素朴さに僕らも苦笑していたであろう、壮大な問いの数々を今、あえてするために。たとえばこんな問いだ。すべてが終わった時、本当に僕たちは以前とまったく同じ世界を再現したいのだろうか。」
と書かれています。
あらゆる点で、福島第一原発事故との共通点を感じるのは私だけでしょうか。
これから、どう考え、どう生きていくか。
今後、既成概念は通用しなくなっていくのかも知れません。
軸足をしっかりさせて、今回も、じっくりと取り組んでいかなければいけませんね(院長)。
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