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読書 435 思いがけず利他 著者 中島 岳志
2022年05月24日 4:37 PM
「誰かのためになる瞬間は、いつも偶然に、未来からやって来る」
さて、どういうことでしょうか?
“利他”をテーマに語られた本です。
意思や利害計算や合理性の「そと」で、私を動かし、喜びを循環させ、人と人をつなぐものとは?
親鸞の「悪人正機」、立川談志の落語「文七元結」などから“業”について語られ、土井善晴の料理論にも言及し、利他について考察されています。
今まで、人のためにと思ってやっていたことが、実は、自分のためだったのではないかと考えさせられました。
本当の利他について、深く、かつ、わかりやすく書かれています。
「未来によって今を生きる」「偶然の縁が必然の因果に転化するとき運命が現れ、人は救済される」。
この本を読むと、この言葉の意味が理解できます。
全然関係ありませんが、読んでる途中で、突然ビートルズの「Lovely Rita」が頭の中でリフレインして止まらなくなってしまいました。
集中していない証拠ですね(院長)。
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