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読書264 ウドウロク 著者 有働 由美子
2018年06月19日 10:44 AM
「49歳独身。職業・アナウンサー。これまで、いろいろなことがありました。たくさんの人と出会い、多くの言葉をもらってきました。そんなこんなを好きに書いた本です。自他ともに認めるクロい部分も、ちょっとだけ残っているシロい部分も詰まっています。人気アナウンサー初の書き下ろし本、待望の文庫化!『人生で一番悩んだ決断』にいたった経緯と本心も、初めて明かしています。」
紅白の司会、スポーツキャスター、海外赴任、「スタジオパークからこんにちは」「あさイチ」のアナウンサーなど、華やかな部分ばかり見ていましたが、表からは見えない並々ならぬ努力があり、それに伴う経験の深さが伝わってきました。
恋愛に関する悩み、出会いと別れ、組織の中で働く中での葛藤、独立に至る経緯など、どれをとってもストレートに投げかけられる言葉の数々。
悩みながらも自分を信じ突き進んでいたようですが、その陰には“母”という存在が大きく後押ししてくれていたようです。
いのっちの存在もかなり大きかったようで、目次の1つにもなっていました。
独立については、
「組織ゆえに、ベテランが考えるべきことは、自分はいつ後進に道を譲るかという問題です。上の者が自分のポジションにあまり固執しすぎると、後に続く者のチャンスや伸びしろを妨害してしまう恐れがある。なにより、自分自身が若いころからチャンスをいただき、今があります。」
という気持ちと、
「でも、そんなカッコつけた覚悟の一方で、本当は、私の中には、もう一人の自分がいました。『いつまでも現役でいたい』『いつまでも現場にいたい』という、仕事の虫の自分です」という、全て本音で語ってくれる潔さ。
気持ちがいいですね。
安定をとらずに、新たな道を切り開く有働さん。
これからの活躍が楽しみです。(院長)
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