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読書277 素晴らしき洞窟探検の世界 著者 吉田 勝次
2019年02月20日 3:07 PM
「狭い、暗い、死ぬほど危ない!なぜそんなに苦しい思いをしてまで、探検家・吉田勝次は洞窟に潜るのか。それは、どこかにあるはずの“誰も見たことのない”未開の世界を見たいから!発見以来16年間調査している大洞窟“霧穴”の紙上探検をはじめ、沖永良部島の絶景洞窟“銀水洞”、オーストリアの“氷の洞窟群”、世界最大の洞窟“ソンドン洞窟”、そして現在調査中の未踏洞窟の紹介まで、世界中の洞窟と洞窟探検の魅力を語りつくす。美麗な写真口絵、ラスコーなどの洞窟壁画をめぐる五十嵐ジャンヌ氏との対談も収録。」
20代後半で洞窟にのめり込み、入った洞窟は国内外含め1000以上。
高所恐怖症、閉所恐怖症であるにもかかわらず、未開の自然洞窟に果敢に挑戦していく。
真の冒険家の姿が随所に散りばめられています。
洞窟の写真の圧倒的なスケール。
やるかどうかは別として、魅了される気持ちもわかるような気がします。
人類も、アフリカで生まれ、未開の地を求め、それこそ冒険しながら、世界のいたるところにニッチを拡大してきているので、これは、本能なのかも知れません。
小学生のころ、近くの山に“光る石”がとれる洞窟がありました。
採掘場の跡地だったようですが、休みの日になると、友達4~5人で取りに行っていたことがありました。
竪穴を経て横穴へ続く経路。
洞窟内は全くの暗闇ですが、なぜか、懐中電灯ではなくて、ろうそくを片手に入っていました。
今考えると、酸素があることを確認しながらの行動だったのかも知れませんが、当時は、訳が分からず、リーダーシップをとる人にひたすらついて行きました。
ろうそくが消えると真っ暗闇で何も見えず、深い水たまりに落ちてしまう恐怖心に襲われましたが、とりあえず毎回無事に戻っていました。
家に帰って収穫した光る石を家族に見せていましたが、親は、まさかそんな危険なところで取ってきたとは思ってもいなかったでしょう。
ある意味、おおらかな時代でした。
そんなことを思い出しながら読んだ本。
日常の生活とはかけ離れた世界。
冒険心。
忘れたくないものの一つです。(院長)
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