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房楊枝
2015年03月27日 11:36 AM
注文していた房楊枝がついに届きました!
今、私たちが日常的に使っている歯ブラシの前身です。
和田はつ子著の、江戸時代の歯科医を主人公にした小説「口中医事件帖」シリーズで存在を知ってからずーっと探していたものだったので、実物を手にした感動は、もう、言葉では言い表せません。
受注制作のため依頼していたのですが、爪楊枝などの実演即売会でお会い出来る機会にも恵まれ、色々とお話を聞かせていただきました。
制作者は、黒文字工房の浮原 忍氏。
千葉県在住で、世界で唯一の房楊枝職人の方です。
文献や発掘調査などを重ねて実物を再現に至ったそうです。
江戸の粋、遊び心なども含めた、作品としてもとても美しい物です。
お仕事に対する非常に熱い思いと人間味溢れた佇まいに接する事が出来ました。
ちなみに房楊枝は、西暦1200年頃に道元禅師が日本に持ち込んだ物が原点のようです。
「正法眼蔵」でも口腔衛生の重要性が書かれています。
仏弟子がつねに備えていなければならない18種の物の中でも第一に取り上げられています。
日本人の口腔衛生観念の歴史は深いですね。
物事、ルーツを知ると今まで見えなかったことが少しずつ見えてくるような気がしています。
前ばかりを見ていないで、たまには時計を逆回転させて時間旅行をするのもなかなか楽しいものですね。
房楊枝と一緒に思いを巡らしたいと思います。(院長)
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