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読書 123 透明人間の告白 上・下 著者 H・F セイント
2016年02月22日 7:39 PM
椎名 誠さんが一押しで、「本の雑誌」でもこの30年間のランキングで1位に選んだ本。
書店で見つけて購入しました。
放射線実験室の事故により、突然、体と身につけている物が透明になった主人公。
その事実を知った国のシークレット機関が透明人間を捕まえようと奔走する。
目的は色々でしょう。
その追跡を巧みにかわし、透明人間であることを最大限に利用し生き延びていく。
ハラハラドキドキの連続でした。
もし、透明人間になったら何をしますか?
いろんないたずらが思い浮かびますよね。
そんな思いで読み始まったら、想像していたものとは全く別の世界が描かれていました。
人ごみの中を移動する時は、姿が見えないので誰も避けてくれないし、声を出せば怪しまれる。
歩けば足跡だけが痕跡として残る。
お腹が空いて食事をすると、胃や腸の中を食べ物が移動していくのだけが見えて存在がばれてしまう。
ケガをしても、どんな状態かわからない。
お金を盗んでも使うことが出来ない。
寝る場所を捜すのも一苦労。
話し相手はいなくなり孤独感に苛まれる。
常に危険と背中合わせの生活。
体が透明になっただけで、他に特別の能力を身につけたわけではないのですから。
ほんと、透明人間はつらいよ。
自分だったら、全うすることは出来ないでしょう。
この作品をSFという範疇で語ることは出来ません。
カテゴリーは必要ないでしょう。
心が躍るストーリーが展開されます。
とっても人間味のある透明人間。
実は、現実に目の前に居るのかも。
考えただけでワクワクしてしまいます。
久々に寝ても覚めても読んだ本でした。(院長)
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