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読書 126 日本人はどう住まうべきか? 著者 養老 孟司 隈 研吾
2016年03月01日 1:31 PM
”日本人は元来「だましだまし」生きてきたのに、津波被害を完璧に予測して対策することなど不可能。原発問題も土地問題もつまるところ戦争のツケ。マイホーム所有が人生の目標だった時代は終わり、どこにどう住まうかが自己表現になる。震災と津波、高齢化、地域格差・・・さまざまな社会問題をふまえ、現代人の幸福を実現する住まいのあり方について、解剖学者と建築家が論じた対談集。”
と裏表紙の紹介にあります。
”家”あるいは”住まい”をテーマにすると、さまざまな歴史、文化、経済、生き物としての姿などが浮き彫りにされてきます。
「同じ霊長類でもサルと人との違いについて考察するときには「家」の有無が大きなポイントになる」という言葉がありました。
類人猿は木の上にベッドを作って寝ていたが、ヒトは屋根と壁を備えた家に住む事により私的空間を持つようになった。
なるほど・・・。
個人情報保護の原点ですね。
これによって見えない所での探り合いも必要になってくるのでしょう。
都市、限界集落についても言及されています。
都市の周りにいくらでも荒野が広がり、石油が安く手に入り、その石油が地球環境にどんな悪さをするかに無神経であった20世紀アメリカという特殊な条件下でのみ実現可能であったユートピア”郊外住宅”をそのまま持ち込んでしまった日本。
もう一度原点に立ち返ることが必要なのかも知れません。
どこまで戻るか。
どこまで戻れるか。
頭で考えるだけではなく、体で感じ取ることが大切ですね。(院長)
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