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読書 139 あのひとは蜘蛛を潰せない 著者 彩瀬 まる
2016年04月16日 1:54 PM
別の本に入っていた、本の紹介の折り込みで気になり読みました。
小説でここまで表現する作品が出てきたんですね。
作者はまだ20代前半らしい。
『「可愛い子には旅をさせよ」という諺が古くから常備されているのには、わけがある。暮らしの徒歩圏内に在りながら我々は、宇宙を旅する大冒険を強いられ続けるからだ。丁度ここへ具に描かれているように。たとえば美醜の境界線問題。さらに隣接する性愛について。始末のつけられないあらゆる難題をまえに自ら「決める」手段を、母は授けてくれたか。「恥」についてはもういい。「誇り」について知りたい。この作品は、そんな、体だけ歪(いびつ)に成人した我々のための手引き書である。』と椎名林檎さんも大絶賛しています。
自分と向き合うこと、自分を知ることに戸惑いながらも、親子も含めた周囲の人間関係の中で気がついていく諸々のことを、時に心をえぐりながら、でも、さりげなく語られています。
考えさせられます。(院長)
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