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読書 171 記憶屋 著者 織守 きょうや

2016年09月21日 7:14 AM

img01816生きていく中で、どうしても忘れたいこと、忘れ去ってしまいたいことはありませんか?

嫌な経験、思い出など・・・。

この記憶を消し去る事が出来れば、もっと心が軽くなり、前向きに取り組めると思える事が、歳を重ねれば重ねるほど増えていくように思えます。

この本のタイトルと紹介文を読んだ時に、どのような展開になるのだろうと、とても興味が湧き手に取りました。

忘れたい記憶を消してくれるという都市伝説の怪人「記憶屋」の物語。

結論として、自分がイメージしていたものとは違ったストーリー展開もありましたが、胸が熱くなり、泣きそうになりました。

記憶ってなんだろう。

実態はないのに、私たちの心の大きな部分を占めているもの。

記憶を消し去るということは、そこに付随した人の存在も消してしまうこと。

過去と、それにつながる未来も失ってしまうこと。

ちょっと悲しすぎませんか?

ただし、自分はそこまでのものを経験していないだけで状況によっては、必要な場合もあるのかも知れません。

読み終えて、登場人物がみんな愛おしく思えてきました。

今までとは少し違った読後感。

心の奥底に大切にしまいたいと思います。(院長)

 

   

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