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読書 179 サバイバル 著者 服部 文祥
2016年11月14日 7:54 AM
「サバイバル」を検索すると「人間が文明や人間社会から隔絶された状態もしくは文明の恩恵を十分に享受し難い状態で生存し続けることである。この状態は、当人が死ぬか文明社会に帰りつくまで続く。」と記載されています。
まさに、この状態に自ら入り込む登山を行っている体験がこの本には書かれています。
日本海から上高地へ200キロの単独縦断。
持参する食糧は米と調味料のみ。
岩魚を釣り、山菜をとり、蛇やカエルを喰らう。
焚き火で調理し、月の下で眠り、死を感じながら、山や渓谷を越えていく。
極限の状態で感じた事、考えたことが綴られています。
人としてよりも、生き物としての在り方を体感していく。
文明社会で当たり前と思っている事が、実はとても特別な環境であることを教えてくれました。
コース設定はされていますが、トレイルを大会で走っている時にも、時々、危機感を感じる事があります。
ゴール出来るのかどうか確信を持てない中、自分なりに問題を解決しながらクリアしていく。
日常の環境とは別の場に身を置くことによって、今まで見えなかった自分を確認していく作業。
戻れる所があるという安心感があるからこそ出来る事ですが、自分という存在を見つめるための大事な時間を与えてくれます。
学生時代にも、山に入り遭難しそうになったり、K2(8611m)の登頂を行った経験がある著者だからこそ出来るサバイバル登山。
とても真似の出来る事ではありませんが、自分のレベルに合わせてトライすることの意味を再確認しました。(院長)
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