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読書 18 神去なあなあ日常 著者 三浦 しをん
2014年09月19日 2:02 PM
最近、映画の原作本を読む機会が増えてきました。今回は「神去なあなあ日常」です。
「なあなあ」は「ゆっくり行こう」「まあ落ち着け」ということです。
舞台は、三重県中西部、奈良との県境近くの山奥に位置する林業で生計を立てている神去村。卒業したら、フリーターで食べていこうと思っていた横浜の高校生が、担任が強引に決めてきた就職先の神去村へ行きます。
携帯も通じない環境での生活にすぐ嫌気がさし脱走を試みるのですが、簡単に捕まり村へ引き戻されます。そんな中でも、少しずつ山の生活、仕事に魅せられ林業を通じて村の人間として認められるようになり、祭りに参加することも許され、少ない機会の中で恋もし、男として成長していきます。
川の音、風の音、枝のざわめきに囲まれた中で村の人々と一緒に生活し、数十年というスパンで時間をかけて木を育てて行く林業。常に神去の神さまに感謝しながら生きてゆく姿には感動させられます。
山は、人だけではなく、虫、動物、植物など様々なものを育ててくれているということを再認識しました。
共存していくための生き方、生きることの本質を学びました。
私もトレイルランの大会で鬱蒼とした山の中を走ることがありますが、何か得体の知れない気配を感じることがあります。
動物なのでしょうか?それとも、山の神さま?
次の大会では、山を荒らさない走りを心掛けたいと思います。(院長)
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