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読書 190 スターティング・オーバー 著者 三秋 縋
2017年01月09日 8:08 AM
お正月に、頭を使うミステリーばかり読んでいたので、軽いタッチのものが読みたくて書店でぶらぶらと探していたところ、タイトルが目に入ってきました。
ジョン・レノンのアルバム「ダブルファンタジー」のオープニング曲です。
二十歳のときに、久しぶりにジョンがアルバムを出すということで予約して購入。
一曲目の最初の鐘の音が、「ジョンの魂」のオープニングの鐘のような重厚なものではなく、これから本当の自分、というか、家族として生きていくという暖かく、透明感のある響きを感じ、聴き込んでいました。
でも、その直後に暗殺されてしまい、言葉には出来ないショックを覚えた事があります。
そんなこともあり気になりページをめくったところ、1ページ目から引き込まれ、あっさりと読んでしまいました。
「二十歳の誕生日を迎えた僕が、十歳まで時を巻き戻されて、再び二十歳になるまでの話だ。」
オープニングの文です。
何だろう?
二周目の人生は、十歳のクリスマスから始まる。
一周目の自分の人生に非常に満足していたのでそのままそっくり再現しようと思うが、徐々にずれていき落ちぶれていく。
そんな中、一周目の自分を再現している人物に出会う。
そこで、以前交際していた彼女が関わっていく。
なぜ、こんなことになってしまったのか。
苦悩するようでいて、案外与えられた状況の中で生き延びていく。
そして最後に、思いがけない結末が・・・。
「願いってのは、腹立たしいことに、願うのをやめた頃に叶うものなんだ。」
この言葉はキーワードになっています。
夜な夜なビールを読みながら楽しく読みました。
「世の中、まんざら悪くない」、そう思わせてくれる本です。(院長)
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