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読書 176 ビンボー魂 著者 風間 トオル
2016年10月21日 7:48 AM
俳優、風間トオルの自伝です。
休日の朝にテレビをぼ~っと見ていたら、ゲストで出てきた風間トオルが子どもの頃の事を話しており、多摩川沿いの草を食べていたとか、友達との待ち合わせの場所へ電車賃がなくて片道20キロ歩いて行ったとか、挙げ句の果てには、雑草の美味しい食べ方ということで、目の前で摘み取ったものをその場で調理するというパフォーマンスを繰り広げていたため面白くて最後まで見てしまいました。
この本では、生い立ちから現在に至るまでの彼の過ごしてきた日々について語られています。
5歳から始まった、生きるための戦い。貧乏は辛いけど、不幸じゃない。
母が出て行った。
大丈夫なんとかなる。
そして父もいなくなった。
と帯タイトルにあります。
雑誌のモデルから始まり、トレンディー俳優として活躍し、現在もドラマや舞台で活躍している姿からは想像が出来ない過去があったんですね。
5歳で両親が離婚。
父親と共に、雨が降るとびしょびしょになるアパートで生活をしていたが、その父親も出て行ってしまう。
祖父母に育てられる生活が始まるが、少ない年金のやりくりでまともに食事が出来ない。
空腹を満たすために、色々なことを考える。
休んだ人の給食をもらう、バレンタインデーでもらったチョコレートを365日分に分割して1年食いつなぐ、多摩川沿いに生えている雑草を食べる・・・等々。
屋外の洗濯機をお風呂がわりにして入る、虫歯は放置がペンチで抜くなど、お金がかからないことを次々と編み出して行く。
でも、その背景には劣等感やら挫折感などは存在せず、ひたすら、与えられた状況の中で今を生きることにエネルギーを費やす。
自分を信じる力の強い人です。
モデルにスカウトされてからは、私たちの知っている風間トオルの道を歩んで行くわけですが、置かれている状況に見合った行動をとり生活するという根本は変わっていなかったようです。
このメンタリティーを作ってくれたのが、おばあちゃん。
お金よりも大切なものは人への思いやりと教えられ、そのまま素直に育ったんですね。
ビンボー話に留まらない、とても大切な事を教えてくれた本です。
風間トオル。
これからの活躍が楽しみになってきました。(院長)
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