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読書 213 ビートルズを呼んだ男 著者 野地 秩嘉
2017年05月03日 7:01 AM
今回のポール・マッカートニーのコンサートに向けて購入した本です。
タイトル通り、1966年のビートルズ武道館コンサートを実現させた永島達司氏の物語です。
彼が日本に招いたアーティストを列挙すると、
ナット・キング・コール、アンディ・ウイリアムス、イブ・モンタン、ナタリー・コール、ホイットニー・」ヒューストン、ビリー・ボーン、ヘンリー・マンシーニ、ポール・モーリア、バート・バカラック、ニニ・ロッソ、キングストントリオ、ピーター・ポール&マリー、ジョーン・バエズ、ボブ・ディラン、サイモン&ガーファンクル、ビートルズ、ベンチャーズ、ビーチ・ボーイズ、ビー・ジーズ、ウオーカー・ブラザーズ、イーグルス、カーペンターズ、マドンナ、マイケル・ジャクソン、スティービー・ワンダー、レッド・ツェッペリン、グランド・ファンク・レイルロード、エルトン・ジョン、シカゴ・・・。
蒼々たるメンバーです。
プロモーターの中では、世界的にも「タツ・ナガシマ」の知名度、信頼度は絶大なものがあり、ポール・マッカートニーは「彼みたいな男が本当の日本人だ」と言っています。
父親の仕事の関係でアメリカ、イギリスでの生活経験があり、美しい英語が話せ、身長が高く、俳優のようなルックスをもっていることにより、戦後に米軍キャンプへのミュージシャンの斡旋を頼まれ、活動を開始。
以前は彼らは「呼び屋」と呼ばれており、当れば莫大なお金が入って来るが、失敗すると財産を失ってしまう、どこかギャンブルめいた仕事でしたが、そんな中、永島氏は出来るだけ堅実なやり方でプロモーションを行っています。
来日したミュージシャンに楽しんでもらうこと、自分自身でも聴きたい音楽を、良好な環境で提供すること。
これだけ大きなことを多数手がけていたにもかかわらず、自分は表に出ることは一切せず、裏方に徹した仕事を遂行する。
人間性がそのまま出た仕事です。
日本の音楽ビジネスはビートルズの来日を境に激変したようです。
後半はビートルズ来日の時の、時系列での動きが書かれていますが、国も動き出す、想像を絶するイベントだったということを始めて知りました。
高度経済成長期といわれている中での、いわゆる娯楽の分野のニーズに如何に応えていくか。
今回のポール・マッカートニーの日本公演も、彼の過去の仕事があってこそ実現していることが分かります。
コンサートではこの本を読んで心の中に芽生えたものを踏まえてポールのメッセージをしっかりと胸に刻んできました。(院長)
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