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読書 215 自己とは何か「免疫と生命」 著者 多田 富雄
2017年05月18日 7:56 AM
抄読会の準備で免疫について調べていたところ、サプレッサーT細胞について提唱した多田 富雄氏の書籍集がタイムリーに発刊されたため、購入して読みました。
自己と非自己を判断し生体を守っている免疫系。
システムについて探求することにより、科学という一言では把握出来ない世界が展開されていきます。
『免疫はたんに微生物から体を守る生体防御のための働きではなくて、基本的には「自己」と「自己でないもの(非自己)を識別して、「非自己」を排除して「自己」の全体性を守るという機構である。なぜ、「自己」に対しては反応を起こさず、「非自己」に対してはこれほど不寛容に排除の反応を起こすのか。こうした生体反応を理解することによって、「自己とはなにか」「非自己とは何か」という哲学的な問題にさえ立ち入ることになる。』
表紙にある、本文の一部抜粋です。
「自己」というものは、生まれてからの環境などに適応しながら絶えず変化しているようです。
老化、死(アポトーシス)についても言及され、都市と生命を同列に置いた視点など、免疫の分野を遥かに越えた物語。
なにか、とてつもない世界を垣間みたような気がしています。
まだまだ理解不足で言葉にできない部分が多々あります。
どれだけイメージすることが出来るか、もう少し追求します。(院長)
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