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読書 22 フリーター、家を買う 著者 有川 浩
2014年10月02日 8:09 AM
タイトルからはバラエティーのような内容をイメージしていたのですが、以外に重い話から始まり意表をつかれてしまいました。
就職3ヶ月で辞めて、親のすねを齧って暮らしていた25歳の青年が母の病をきっかけに一念発起。壊れかけた家族の再生に臨みます。
きびしい現実の中で今まで支えてくれてきた人々の存在に気づき、社会を通して今度は自分が人を支える立場になって行動して行く姿には教えられるものがありました。
あたりまえと思っていた事でも、実は周囲の愛情のもとに守られて成り立っていたことが沢山あるということ、あったということを、この歳になって少しずつ分かってきました。
受けた恩恵を誰にどうやってお返しするか。これからの課題です。
優しく彩られた恋の話も登場し、心が温まりました。
親子間の葛藤を通して”自分”を知り、社会に育てられていく主人公。
最終章の”after hours”だけは、語り手が変わります。
解説にもありましたが、視点を変えて主人公を置き換えて読むと、また別のストーリーが生まれそうです。
一冊で2度、3度美味しい読み方発見!
今後の読書に生かしていきます。
(院長)
(*ちなみに、主人公の姉は、私の姉とタイプがまったく一緒でした・・・。)
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