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読書 227 後悔病棟 著者 垣谷 美雨
2017年07月21日 7:23 AM
末期のがん患者を診ている女医、早坂ルミ子の悩みは患者の気持ちが分からないこと。
ある日、不思議な聴診器を拾う。
胸に当てると患者の心の声が聞こえてくる。
芸能界を夢みていたが親に反対され諦めていた女性、子育ては妻に任せっきりだった会社員、娘の結婚に反対し後悔している母、中三のときの負い目を背負っている男性。
みんな、余命数ヶ月の宣告を受け、今までの人生を振り返り苦悩する。
聴診器から聞こえてきた 心の叫び、つぶやき との対話を通して、一人一人の人生に寄り添う。
時には、「もし、別の人生を歩んでいたら」という思いを聴診器を当てている間に実現をさせ、現実を見つめてもらう。
第1章のDreamでは泣きました。
自分自身で積み重ねてきたものを肯定することの大切さが伝わってきます。
解説の「人生は選択の連続だ。一つ一つの選択は点だけど、その点が繋がって人生になっている。どこで間違えたのか、とか、どの選択が正しかったのか、とか、そんなことはいくら考えてもしょうがない。大丈夫、今のあなたが、あなたなんですよ。垣谷さんのそんな声が聞こえてきそうだ。」に納得。
まさに、この事を教えてくれる本です。(院長)
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