トップページ > きむら歯科診療室 スタッフブログ > 読書 231 オサムシに伝えて 著者 手塚 るみ子
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
---|---|---|---|---|---|---|
9:30-13:30 | ● | ● | / | ● | ● | ● |
14:30-18:30 | ● | ● | / | ● | ● | ● |
休診日:水・日・祝祭日
※お待たせすることをできるだけ少なくするために予約制とさせて頂いております。
読書 231 オサムシに伝えて 著者 手塚 るみ子
2017年08月15日 10:34 AM
著者は、漫画家、手塚治虫の長女。
娘から見た、手塚家の日常が描かれています。
有名漫画家の家庭に生まれ我が儘に育ちながらも、社会に出てから父親の存在の大きさに気づき、現在は手塚プロダクションの取締役になり「手塚イズム」の伝道者となっています。
自分のやりたい事に猪突猛進している姿に頭を悩ましつつも、娘の将来を考える父親。
いつも矢面に立っている母親とは別の対応で、過密スケジュールの合間を縫って娘に接する姿に、父親の偉大さを感じました。
とても愛情の深い方だったんですね。
そんな中から生まれた「鉄腕アトム」は大好きなアニメでした。
平成元年に胃がんで亡くなられる頃は、それまでとは違った空気の中で家族が動いていきます。
病床でもペンを離さなかった父親、それを取り巻く人々との心の交流が見えてきます。
あらためて、手塚治虫という人物は、もうこの世には存在しないんだなという事を実感しました。
今更ながら、ちょっと淋しい...。
でも、作品は生き残っていますからね。
解説は、忌野清志郎です。
彼も、ジャンルは違えど、超多忙な中で自分を表現し続けた人でした。
最後の最後で、さらにしみじみとした読後感を得ています。
愛される人というには、いつまでも心の中で生き続けるものなのですね。(院長)
カテゴリー: きむら歯科診療室 スタッフブログ —